8月1日に千葉県・吉田記念テニス研修センターにて、「+POWER CUP(+パワーカップ)」が開催された。これは、プロテニスプレーヤーの添田豪の発案で、新型コロナの影響で試合ができないプロ志望の学生(生徒)に試合の機会を与えるためのもの。プロと学生が混合で東西に分かれて団体戦という形式で実施された。
全日本男子プロテニス選手会が主催しており、プロと学生が接する機会を提供することも目的の1つである。添田は「ジュニアからプロへの移行期は大事なので、一緒にいることで色々と伝えていきたい」と言う。
実際、その機会が多いのがこのエキジビションの良い点だ。試合をしている時にもプロからアドバイスをもらえる上に、試合以外の時間でも練習用コートでプロと打ち合い、技術を体感することができるようになっている。
「一緒の空間で話をしていることに感動しています」と言うのは大学1年の高畑里玖。試合では得意のリターンがうまくいかなかったが、すぐに技術的なアドバイスをもらえたり、一緒に練習をしてもらい、「今後につながる貴重な機会を与えてもらい、モチベーションが上がりました」
世界48位の西岡良仁は、「一緒に打った方が得られるものがある」と考えて、同じ左利きで小柄な16歳の原崎朝陽に声をかけてポイント練習を行なった。
原崎は「画面の中で見ていた人と練習できるなんて」と喜びながらも、かなり見ごたえのあるラリーを披露した。実はこれまでもYouTubeで西岡のプレーはよく見ており、参考にしていた。その本人と打ち合えたことで、「勝手に自分も同じようなプレースタイルになって西岡選手になりきった感じ」と、つられてプレーレベルが引き上げられていたようだ。実力差を肌で感じながら、「目指す場所が見られたので、本当によかったです」とうれしそうだった。
原崎について西岡に聞いてみると「臨機応変にできるプレースタイルで面白いですね。才能に溢れていると思います。ジュニアで経験をつみながら、大人の大会にも出て、大きな世界を見たほうがいい」とのこと。
参加した学生は、プロとの交流や体験を通して、何かしらの気付きや刺激を受けたことだろう。その点だけでも、このエキジビションは大成功だった。「年に1、2回やっていきたい」という添田の言葉が実現するならば、未来の日本男子テニス界にも期待が持てそうだ。
結果は4勝2敗でチームWESTの勝利。プロのMVPは内山に、学生MVPは原崎となった。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【PHOTO】プロと学生が一緒に戦う団体戦!「+POWER CUP」を特集!
全日本男子プロテニス選手会が主催しており、プロと学生が接する機会を提供することも目的の1つである。添田は「ジュニアからプロへの移行期は大事なので、一緒にいることで色々と伝えていきたい」と言う。
実際、その機会が多いのがこのエキジビションの良い点だ。試合をしている時にもプロからアドバイスをもらえる上に、試合以外の時間でも練習用コートでプロと打ち合い、技術を体感することができるようになっている。
「一緒の空間で話をしていることに感動しています」と言うのは大学1年の高畑里玖。試合では得意のリターンがうまくいかなかったが、すぐに技術的なアドバイスをもらえたり、一緒に練習をしてもらい、「今後につながる貴重な機会を与えてもらい、モチベーションが上がりました」
世界48位の西岡良仁は、「一緒に打った方が得られるものがある」と考えて、同じ左利きで小柄な16歳の原崎朝陽に声をかけてポイント練習を行なった。
原崎は「画面の中で見ていた人と練習できるなんて」と喜びながらも、かなり見ごたえのあるラリーを披露した。実はこれまでもYouTubeで西岡のプレーはよく見ており、参考にしていた。その本人と打ち合えたことで、「勝手に自分も同じようなプレースタイルになって西岡選手になりきった感じ」と、つられてプレーレベルが引き上げられていたようだ。実力差を肌で感じながら、「目指す場所が見られたので、本当によかったです」とうれしそうだった。
原崎について西岡に聞いてみると「臨機応変にできるプレースタイルで面白いですね。才能に溢れていると思います。ジュニアで経験をつみながら、大人の大会にも出て、大きな世界を見たほうがいい」とのこと。
参加した学生は、プロとの交流や体験を通して、何かしらの気付きや刺激を受けたことだろう。その点だけでも、このエキジビションは大成功だった。「年に1、2回やっていきたい」という添田の言葉が実現するならば、未来の日本男子テニス界にも期待が持てそうだ。
結果は4勝2敗でチームWESTの勝利。プロのMVPは内山に、学生MVPは原崎となった。
取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)
【PHOTO】プロと学生が一緒に戦う団体戦!「+POWER CUP」を特集!