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国内テニス

プロを目指す学生のために…男子テニスプレーヤーたちが東西対抗の団体戦を発案【国内テニス】

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2020.07.17

記者会見に登場した内山靖崇、添田豪、松井俊英(左から)。写真:スマッシュ編集部

記者会見に登場した内山靖崇、添田豪、松井俊英(左から)。写真:スマッシュ編集部

 プロ志望の学生のために、アピールの機会を作ってあげたい……。そんなプロ選手たちの思いから8月1日に開催が決まった「+POWER CUP」(プラスパワーカップ)。その記者会見が7月17日に行なわれた。登壇したのは、全日本男子プロテニス選手会会長で発起人でもある添田豪、同理事の内山靖崇と松井俊英。そして、出場が決定したプロ志望の学生が、オンラインで参加した。

「インターハイや全日本ジュニアなどの大会が中止になり、プロを目指していた選手にもアピールしたい人がいるかと思った」と、添田が大会開催を考え始めた理由を語る。そこから内山と松井に相談し、2人がすぐに賛同。プロとジュニアの混合団体戦「東西対抗戦」にすることが決まった。
 
 プロを目指す学生にとって、全国大会が開催されないということは、そこで活躍してアピールすることができない。スポンサー獲得のチャンスもなくなるということであり、プロに転向するかどうかを悩む選手も出てくるだろう。そういった高校生、大学生たちはモチベーションが下がっていた中、この大会の開催によって一気にやる気をアップさせたようだ。
 
 プロ志望の学生で出場したい選手を公募したところ、16名の応募者があり、その中から実績や志望動機の熱さで6名に絞った。

 出場が決まった白石光は、「3月にはフューチャーズに行く予定で、5、6月も海外遠征の予定でした。インカレでスポンサーさんに見てもらえるチャンスもなくなり、焦っていました。トッププロの近くにいられるのは貴重な経験だと思うので、大事にしたいです」と意欲を話した。

 プロ志望の学生でも、普段は海外遠征が多いプロと話をする機会があまりないのがテニス界の現状だ。しかし、彼らにとっては知りたいことが山のようにある。同じチームで1日一緒にいれば、聞ける機会は十分にある。そのチャンスを得られたというだけでも、大会開催の意味は大きい。今回だけでなく、「定期的にやりたい」と言う添田。プロに転向するジュニアが減らないためにも、意味ある活動といえる。

 テニスファンにとって注目すべきところは、出場するプロがこの3名の他に、西岡良仁、伊藤竜馬、上杉海斗という、日本トップクラスの選手たちが集まっていること。YouTubeでのLIVE配信が予定されているので、テニス観戦としても楽しめる。特に、プロとジュニアが組んで行なうダブルスは面白い展開が期待される。

【大会情報】
■+ POWER CUP (プラスパワーカップ)
日時/8月1日土曜日 10時~
会場/吉田記念テニス研修センター(※無観客試合)
放映/YouTubeでのLIVE配信を予定
全日本男子プロテニス選手会のHPはこちら
■出場選手
東軍
プロ/添田豪、内山靖崇、松井俊英、学生/白石光、高畑里玖、三好健太
西軍
プロ/西岡良仁、伊藤竜馬、上杉海斗、学生/三井駿介、池田朋弥、原崎朝陽
■試合フォーマット
プロシングルス 2試合
学生シングルス 2試合
プロダブルス 1試合
プロ・学生ミックスダブルス 1試合

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

【PHOTO】添田や内山など、日本人トッププロたちの“懐かしジュニア時代”の秘蔵写真をお届け!
 

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