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海外テニス

米国ツアーに続き欧州ツアーも参戦の可能性は「ゼロ」。キリオスが今シーズン離脱か

中村光佑

2020.08.07

コロナ禍のテニス界に警鐘を鳴らし続けるキリオス。(C)Getty Images

コロナ禍のテニス界に警鐘を鳴らし続けるキリオス。(C)Getty Images

 先日、全米オープン(アメリカ・ニューヨーク)の欠場を表明した世界40位のニック・キリオス(オーストラリア)が、全仏オープン(フランス・パリ)にも出場しない意向を示したと『EUROSPORT』が報じている。

 キリオスは2日(現地時間)に、地元のテレビ番組「Channel Nine」にビデオ出演し、安全な状況になるまでツアーには戻らないことを明かした。また、「ヨーロッパでプレーすることはほとんどないと思う。正直言って可能性は0と言っても過言ではない」ともコメント。やはり全米オープンの欠場を決断した時と同様に、コロナ感染への懸念が大きいと考えたようだ。

 事実上、キリオスはツアー再開後のすべての大会に出場しない可能性が極めて高くなった。「(出場しない)この期間はステイホームをして、トレーニングや家族・友人と過ごすために有効活用するつもりだ。(コロナの対策のためにも)責任のある行動を心掛けながら、状況が好転したらツアーに戻ると思う」と語った。
 
 そもそもキリオスは全仏オープンを含め、クレーコートでのプレーを好まない。昨年は全仏オープンを欠場し、「最悪な場所だよ」と大会自体を痛烈に批判。その後、元世界1位のアンディ・マリーとウインブルドンの芝コートで練習したことをアップしていた。

 今月22日からのウェスタン&サザン・オープンを皮切りに、ATPツアーは順次再開される予定だが、米国ツアーを見送る選択をする選手は多い。同郷の女子世界1位、アシュリー・バーティーや、男子世界2位のラファエル・ナダルも欠場を正式に発表している。

 また、感染拡大中のメルボルン(オーストラリア)で2回目のロックダウンが行なわれている中、キリオスは21年の全豪オープン開催にも懐疑的な立場を示している。「今日(2日)も700人の新規感染者が出ていることをラジオで聞いたよ。また死者数が増えているし、(今のままでは)全豪オープンが開催されるとは思えない」と、母国の状況を懸念するコメントを残した。

文●中村光佑

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