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早稲田女子が17年ぶりに大学王座出場を逃し連覇途切れる。筑波大が初優勝/関東大学テニスリーグ

スマッシュ編集部

2019.09.16

王座出場を逃した早稲田女子。園田女大の記録、15連覇に迫っていたが、13連覇で途切れることに。写真=スマッシュ編集部

 9月2日から各大学コートに分かれて開催されてきた「2019年度関東大学テニスリーグ/第1部」は、9月15日(日)の女子最終戦をもって幕を閉じた。女子は王者・早稲田大学が3位に沈む波乱の結果。「全日本大学対抗テニス王座決定試合」(団体戦の全国大会)で13連覇中の早稲田は、その舞台に立つことなく連覇が途切れることになった。

 早稲田としては第2戦で山梨学院大学に敗れたのが誤算だった。エース対決で一昨年のインカレ女王・清水映里が松本安莉にまさかのストレート負けを喫し、計3-4で惜敗。その悪い流れを引きずったまま、第3戦ではライバル慶應義塾大学にも3-4で敗れた。残り2戦は奮起して、筑波大学と亜細亜大学にそれぞれ5-2で連勝したが、時すでに遅しで、3勝2敗で3位に終わった。早稲田が大学王座出場を逃したのは2002年以来17年ぶり。

 石井弥起・早大ヘッドコーチは「厳しい戦いだった。序盤戦からシングルスの下位が取れなくて流れに乗れず、エースの清水も勝ち切ってほしいところで苦しいプレーが続いた。清水で負けたということは、力負け。勝てるところまで持って行けなかった自分の責任だ」と唇をかんだ。リーグ終盤での追い上げについては「危機感を感じて修正できるのは早稲田の良いところ。1年生はリーグを通してすごく育ったので来年につながる」と前を見据えた。
 優勝は筑波大で、初めての関東リーグ制覇。筑波は2本柱だった牛島里咲、森崎可南子が卒業したが、新戦力の18年インターハイ女王・阿部宏美を中心にバランス良くチーム力を整え、下位校への取りこぼしを最小限に抑えた。早稲田以外からきっちり4勝を挙げて頂点に立った。

 2位はスーパールーキーの佐藤南帆が加入した慶應。1年でユニバーシアードとインカレを制した佐藤は、初めてのリーグ戦でも実力を発揮。亜大戦では松田美咲に1敗したものの、それ以外は単複全勝(複のペアは同じ1年生の永田杏里)でチームを牽引した。慶應は筑波と並ぶ4勝1敗だったが、直接対決で筑波に敗れているため2位となった。