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海外テニス

「アホウドリの集団だ」主催大会でクラスターが発生したジョコビッチの無責任な発言に対し、またもキリオスが痛烈批判

スマッシュ編集部

2020.08.26

ジョコビッチ(左)を中心としたアドリア・ツアー参加選手たちの行動や言動に、批判的な声を上げ続けているキリオス(右)。(C)Getty Images

ジョコビッチ(左)を中心としたアドリア・ツアー参加選手たちの行動や言動に、批判的な声を上げ続けているキリオス(右)。(C)Getty Images

 テニスツアー中断中の今年6月に、主催するエキジビション大会『アドリア・ツアー』にて新型コロナウイルスのクラスターを発生させ、世界中から批判が集中したノバク・ジョコビッチ(セルビア)。

 彼は現在、ウェスタン&サザン・オープン出場のためアメリカ・ニューヨーク市に滞在しているが、このほど現地メディアからの取材に答え、「(アドリア・ツアーでは)何も悪いことをしたとは思っていない」との発言をしたようだ。

 ニューヨーク・タイムズ紙によると、ジョコビッチは悲惨な結果に終わったこのエキジビション大会について「ウイルスに感染してしまった人のことは確かに気の毒だ」としつつも、「正直に言うと、僕は何も悪いことをしたとは思っていない。あの後セルビアやクロアチアで感染した、多くの人々にも罪悪感を抱かなければならないのか?それはもちろん違う。すべてのことに対して一個人だけを批判するのは“魔女狩り”と同じだ」と明かしている。
 
 さらには、機会があれば再度同様の大会を開催したいとも考えているという。大会主催者として、少々責任感に欠いているようにも思えるこれらの発言だが、アドリア・ツアーでの一件について、ジョコビッチら参加選手へ厳しい批判を続けるニック・キリオス(オーストラリア)も、今回もジョコビッチの発言にすぐさま反応。

 自身のインスタグラムのストーリー機能で、ジョコビッチの発言をピックアップしながら、アドリア・ツアー参加選手が並ぶ記念写真に「アホウドリ(慣用句として“悩みの種”)の集団だ」と痛烈な批判コメントをつけて公開していた。

 アドリア・ツアーでは、ジョコビッチ自身も新型コロナウイルスに感染し、その際にはSNSを通じて謝罪の意を述べていたが、その一方で、今回のような主張を続けてもいる。感染した選手たちも回復し、すでに終わった出来事ではあるが、スポーツ界に強烈なインパクトを残しただけに、当面の間はこの話題から逃れることができないだろう。

構成●スマッシュ編集部

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