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海外テニス

「とにかくひどかった」快進撃のマリー、ラオニッチに6年ぶりの黒星で敗退

中村光佑

2020.08.26

この日はストロークミスが目立ったマリー、ラオニッチの前に敗退。(C)Getty Images

この日はストロークミスが目立ったマリー、ラオニッチの前に敗退。(C)Getty Images

 現在開催中のウェスタン&サザン・オープンで、臀部の故障による2度の手術から復帰を果たした元世界1位のアンディ・マリー。2回戦で世界7位のアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ)を破り、このまま勢いに乗りたいところだったが、3回戦でミロシュ・ラオニッチ(カナダ)に2-6、2-6のストレートで敗れた。

 ストロークでミスを連発し、精彩を欠いたプレーが目立ったマリーは、高速サーフェスを生かした、ラオニッチのパワフルなプレーに終始圧倒された。この日は、第1セットの終了後に大雨による90分間の中断もあったのだが、残念ながらマリーにとっての『恵みの雨』とはならなかったようだ。

 一方で、マリーに過去8連敗中だったラオニッチは、2014年のインディアンウェルズ大会以来、約6年ぶりに勝利しベスト8進出。準々決勝では世界32位のフィリップ・クライノビッチ(セルビア)と対戦する。
 
 英メディア『sky sports』によると、マリーは「とにかく(プレーが)ひどかった」と認めているという。「いいプレーができなかった。今日は良くない日だったね。そんなに疲れは感じていなかったけど、とにかく(3回戦は)ショットの質が本当に良くなかった」と、試合を振り返る。

 また、31日開幕の全米オープンに付いて抱負を聞かれると、「率直に言うと、まだ自分のパフォーマンスのレベルには納得がいっていない。だからまだ大会(全米オープン)に向けてやるべきことはたくさんある」と答えた。

 それでもマリーは「ここ(ウェスタン&サザン・オープン)で3試合をこなすことができたのはポジティブに捉えていいと思う」と前向きなコメントも残しており、自信をうかがわせている。

 ズべレフを相手に、3年ぶりにトップ10から勝利を収めたことで、調子を取り戻しつつあることは間違いないだろう。次なる舞台はグランドスラム。さらなる過酷な戦いが待ち受けるが、再びトップに戻ってくる日はそう遠くないのかもしれない。

文●中村光佑

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