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海外テニス

大坂なおみ2年ぶりにベスト4に進出! 全敗中のロジャースから安定したプレーで余裕の勝利【全米テニス】

スマッシュ編集部

2020.09.09

準々決勝で様々な球種をミックスしてくるロジャースと対戦した大坂なおみ(C)GettyImages

準々決勝で様々な球種をミックスしてくるロジャースと対戦した大坂なおみ(C)GettyImages

 全米オープンテニス(アメリカ/ニューヨーク)は大会9日目の9月8日(現地時間)、女子シングルス準々決勝が行なわれ、第4シードの大坂なおみはアーサー・アッシュ・スタジアムのナイトセッション第1試合に登場。ノーシードながら勝ち上がってきたシェルビー・ロジャース(アメリカ)に6-3、6-4で勝利し、準決勝進出を決めた。

 今大会では黒人差別への抗議を込めて、毎試合違う被害者の名前が書かれている黒マスクで入場している大坂。この日のマスクには、今年の5月に警官に拘束された際に首を押さえつけられて亡くなった「ジョージ・フロイド」さんの名が記されていた。

 2人の最後の対戦は2017年8月までさかのぼり、大坂の0勝3敗で全敗中。しかし、93位のロジャースに対し、大坂は9位と現在の戦績面では圧倒的に有利だ。試合前のインタビューで大坂は、「ずいぶん前のことなので、今は違うと思います」と、過去は気にせず気持ちを新たに試合に入った。

 大坂は今日も危なげなくサービスキープをしていく。対するロジャースはサービスでも球種に変化を加えたり、ラリーでは前後左右に動かすなどバリエーションを効かせたプレーを披露。しかし大坂は、良いフットワークで対応していった。

 第6ゲームでは大坂が先にブレークして4-2とリードするものの、次のゲームでロジャースに思い切りの良いリターンで攻撃されてブレークバックを許してしまう。しかし、ラリーになると大坂はパワーとフットワークで主導権を握り、6-3で第1セットを取った。

 第1セットのウイナーの数は13本ずつで同じだったが、ミスがロジャースの16本に対して5本と抑えられていた大坂。ラリーになった時の安定感が上回っていた。
 
 第2セットに入っても大坂は相手の揺さぶりにしっかりと対応。3ゲーム目で大坂に良いリターンが出てブレークし2-1とリードする。その後はキープが続き、大坂がストレートで準決勝に駒を進めた。ツアー中断中に鍛えてきたというフィジカルの効果が存分に発揮された試合となった。

 準決勝の相手は、第28シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)。25歳のブレイディはツアー再開後に優勝を果たしており、キャリアハイとなる40位にランクするなど絶好調(現在は41位)。ビッグサービスと強力なフォアハンドに加え、安定感も増してきており、今大会ではまだセットを落としていない。

 大坂とブレイディとの対戦成績は、1勝1敗で最後の対戦は2018年。ランキングとしては大坂優位だが、決勝進出に向けて決して侮れない相手だ。

構成●スマッシュ編集部

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