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海外テニス

「彼女は強敵よ」と大坂なおみも警戒。準決勝の相手ブレイディは油断のならない成長株【全米テニス】

スマッシュ編集部

2020.09.10

全米オープン準決勝を戦う、大坂なおみ(左)とブレイディ(右)。(C)GettyImages

全米オープン準決勝を戦う、大坂なおみ(左)とブレイディ(右)。(C)GettyImages

 全米オープンテニス(アメリカ・ニューヨーク)は、現地9月10日(木)、女子シングルス準決勝に大坂なおみが登場する。第4シード、世界9位の大坂の相手は、第28シードのジェニファー・ブレイディ(アメリカ)だ。今季急成長している彼女について紹介しよう。

 25歳のブレイディは、アメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)を卒業してからプロに転向。60位付近が定位置になりつつあった、この数年の状況を打開するために、新コーチのマイケル・ゲザー氏と共にオフシーズンをアメリカではなくドイツで過ごした。

 その効果は今シーズン当初から出ており、トップ10選手から勝利を挙げ、ツアー再開後に行なわれたレキシントンの大会で初優勝を飾っている。キャリアハイとなる40位をマークした波に乗っている選手なのだ。

 ビッグサービスと強力なフォアハンドを持つブレイディに、安定感が加わって「プレーに大きな穴がなくなった」とは本人の弁。加えて、「最後まで、自分のベストなパフォーマンスを発揮できる」と自信をのぞかせる。現在は、家のガレージに小さなジムを作り、トレーニングに励んでいるそうだ。
 
 大坂なおみとブレイディの対戦成績は1勝1敗。ブレイディは大坂について、「彼女はグランドスラムに優勝しているし、素晴らしい選手。とてもパワフルで、ビッグサービスにベースラインからのビッグショットも持っている」。一方、ブレイディの準々決勝を見ていたという大坂は、「彼女は強敵よ」と、実力を認めている。

 大坂にとっては3度目のグランドスラム準決勝であり、ブレイディにとっては初の舞台。通常であれば、観客がアメリカ人のブレイディを声援でサポートする可能性もあったが、今回は無観客のためプレーだけに集中できる中での試合となる。実力、経験ともに大坂に分があるが、失セットゼロで勝ち上がってきているブレイディの勢いが、どこまで通用するのか。注目の対戦は、ナイトセッション1試合目に行なわれる。

■大坂試合スケジュール
9月10日(木)/女子シングルス準決勝
大坂なおみ[4](日本)対ジェニファー・ブレイディ[28](アメリカ)
アーサー・アッシュ・スタジアム/第2試合
※現地7時(日本時間11日・8時)開始のナイトセッション1試合目
※名前の後の数字はシード

◆ジェニファー・ブレイディ(Jennifer Brady)
1995年4月12日生まれ(25歳)。アメリカ。178cm、右利き。7歳からテニスを始める。アメリカの大学テニスで、UCLAの優勝に貢献。2020年にレキシントンでツアー初優勝。WTAランキング41位(8月31日付)。キャリアハイは40位(2020年8月17日付)。

構成●スマッシュ編集部

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