海外テニス

「壮絶な打ち合い…」大坂なおみの準決勝のプレーを海外メディアが賞賛。決勝は元No.1アザレンカと!【全米テニス】

中村光佑

2020.09.11

2時間越えの準決勝を制して笑顔を見せる大坂なおみ。(C)Getty Images

 ついに2度目の全米優勝へ王手をかけた。現地10日(木)に行なわれた全米オープンテニス準決勝で、世界9位の大坂なおみが同41位のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を下し、決勝進出を決めた。

 試合後のインタビューで大坂は、「ニューヨークは私の第2の故郷みたいな感じだし、この(全米の)コートが本当に大好き」と語った。試合内容については「お互いにサーブをしっかりと打てていて、私は彼女(ブレイディ)のサーブにどう対応するのかを考える必要があった」と話したが、「(2019年の)全豪オープン決勝での経験が生きていたから勝てたと思う」と気持ちをコントロールできていたようだ。

 また、ツアー再開後から好調をキープできている理由についての質問には、「勝とうが負けようがとにかく思い切り試合に臨みたいと思っているだけです」と答えた。

 今大会の大坂は試合ごとに黒人差別への抗議として、被害者の名前入りの黒マスクを着用していることもすでにお馴染みとなっている。この日は2016年に警官の誤射により殺害されたフィランド・カスティールさんの名が記されたマスクで登場した。
 
「私はこの気持ち(黒人差別の抗議)を多くの人に届けたいと思っていて、(幸運なことに)注目もしてもらえている。たくさんのメッセージをもらっていて涙を流すこともあった。だからこの(抗議活動を続ける)姿勢を崩さずに頑張っていきたい」と抱負を口にした。

 大坂の決勝進出が決まり、海外メディアもこれを大きく報道。EUROSPORTは「大坂なおみがブレイディに勝利し、決勝に進出」と見出しを付け、「見事なパフォーマンスを見せ、3度目のグランドスラム決勝進出を果たした」と大坂を称賛した。

 TENNIS MAJORは「2018年全米覇者の大坂なおみが決勝進出」と報じ、同時に「2人(大坂とブレイディ)のパワーヒッターがセンターコートで壮絶な打ち合いを見せた」と、試合のレベルの高さに関しても伝えていた。

 勝った大坂はビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)と現地12日に決勝で対戦する。大坂は元ナンバー1のアザレンカについて、「素晴らしい選手」と高く評価している。攻撃的なプレーで驚異的な強さを見せている大坂には、世界中に大きな感動を届けてほしいところだ。

文●中村光佑

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