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国内テニス

今季2連敗中の相手をクールにリベンジ! 土居美咲が東レPPOで自身初のベスト8!

スマッシュ編集部

2019.09.20

「日本の皆さんの前で勝つところを見せたい」と大会前に語っていた土居が、今季2連敗中の相手を冷静な戦いぶりの末に破りリベンジを果たした。写真:Getty Images

「日本の皆さんの前で勝つところを見せたい」と大会前に語っていた土居が、今季2連敗中の相手を冷静な戦いぶりの末に破りリベンジを果たした。写真:Getty Images

【東レ・パン・パシフィック・オープン/9月16~22日】

 大阪のITC靱テニスセンターで開催されている東レ・パン・パシフィック・オープンテニス(以下東レPPO)は9月19日、シングルス2回戦の4試合、ダブルス準々決勝の4試合が行なわれた。

 センターコート第1試合には、ユリア・プチンツェワと予選勝ち上がりのバルバラ・フリンクが対戦。今年5月のニュルンベルクでキャリア初Vを飾るなど記念すべきシーズンを送っているプチンツェワは、この日序盤から不安定なファーストサービスに苦しんだが、要所で得意の伸びのあるストロークをライン際に突き刺しフリンクを寄せ付けず。相手に2ゲームしか与えず圧勝。これにより20日の準々決勝で大坂なおみとの対戦が決まった。

 センターコートの第2試合には、前週広島で準優勝の土居美咲が登場。対戦相手のドナ・ベキッチはクロアチア出身の23歳。両者はすでに今季2度対戦しており、2月のアカプルコではストレートで、7月のサンノゼでは逆転でともに土居が敗れている。
 そんな分の悪い相手に対して土居は、「とにかく冷静に戦おう」と目の前のゲームに集中。第1セットの第9ゲームでは、4-5と相手にセットポイントを握られるも、そこから驚異的な粘りを見せてブレークに成功。「なんとかカムバックできた」と自信を手にした土居は、そこからスコアをイーブンに戻すとタイブレークの末に第1セットを取り切った。

 今季勝ち越していた相手に逆転されたことでイライラを募らせるベキッチに対して、土居はコートを広く使いながら左腕から放たれる高速フォアとキレのあるバックを次々とコートに沈めた。困惑の表情を浮かべながら天を見上げるベキッチ。誰の目にも土居の勢いは明らかだった。5-3で迎えた2度目のマッチポイントを制した土居は、母国のファンが見守る中でリベンジを果たすとともに、自身初となる東レPPOベスト8を決めた。
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