海外テニス

錦織圭、世界249位の18歳新星にストレートで敗退。好調な若手の勢いを跳ね返せず

スマッシュ編集部

2020.09.18

錦織も決して低調な内容ではなかったが、好調な相手に押し切られてしまった。(C)GettyImages

 男子テニスATPマスターズ1000シリーズの『イタリア国際(イタリア/ローマ)』は、9月17日(現地時間)に男子シングルス2回戦が開催され、センターコート第5試合に登場した世界ランク35位の錦織圭は、同249位で予選勝者のロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)と対戦、3-6、4-6のストレートで敗れた。

 今大会1回戦でクレー巧者のアルベルト・ラモス‐ビノラス(スペイン)を下し、約1年ぶりに勝利の味をかみ締めた錦織。かたや対戦相手の18歳ムゼッティは、グランドスラム3勝を誇るスタン・ワウリンカ(スイス)に対して終始攻撃的なプレーを展開し、地元の晴れ舞台でツアー初勝利を挙げていた。

 試合は第1セット立ち上がりから長いストローク戦が続くなか、相手のパワフルなショットをうまくコントロールして返球する錦織が、第3ゲームでブレークチャンスを迎える。

 しかし、相手の巧みなドロップショットやサービスエースでこの好機を逃すと、続く第4ゲームで逆にブレークを奪われ、そのまま第1セットを落としてしまった。
 
 第2セットでは、サービス&ボレーや、ラリーの組み立てからのネットプレーなど、要所で素晴らしいプレーを見せる錦織だったが、若き新鋭の怒涛の勢いにチャンスを見出せず。

 さらに、錦織サービスの第9ゲーム、30-15となった場面で、会場の停電のため試合が約10分間中断するトラブル。これにリズムを乱された錦織はふたたびブレークを奪われると、続く第10ゲームも相手にキープを許し、そのまま2回戦敗退となった。

 勝利したムゼッティは、次戦で予選勝者のドミニク・コプファー(ドイツ)と第5シードのガエル・モンフィス(フランス)の勝ち上がりと対戦する。

 一方の錦織はこの後、全仏オープンの前哨戦となる『ヨーロピアン・オープン(ドイツ/ハンブルグ、ATP500 )』への出場を予定している。

構成●スマッシュ編集部

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