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大坂なおみ、半端ない強さを発揮して、地元で東レPPO初優勝を飾る!

スマッシュ編集部

2019.09.22

2年連続3度目の決勝で遂にタイトルを手にした大坂。この日はファーストサービスのポイント獲得率が100%に達するなど、驚異的な強さを発揮した。(C)Getty Images

【東レ・パン・パシフィック・オープン/9月16~22日】

 大阪のITC靱テニスセンターで開催されている東レ・パン・パシフィック・オープンテニス(以下東レPPO)は9月22日、シングルスの決勝が行なわれ、第1シードの大坂なおみが、アナスタシア・パブリチェンコワを6-2、6-3で下し、生まれ故郷の大阪で記念すべき初優勝を飾った。

「ポジティブでいることが大切」と試合前に語っていた大坂は、その言葉を体現するように、第1セットの立ち上がりから強力なサービスを軸に相手を左右に走らせ、生まれたオープンコートに次々と鋭いショットを突き刺していった。

 第5ゲームでスコアが4-1となったところでパブリチェンコワがオンコートコーチングを要請するも、ゲームの流れが変わる気配は一切なし。大坂はファーストサービスのポイント獲得率100%、セカンドサービスのポイント獲得率も88%と驚異的な数字を維持したまま、わずか30分で第1セットを取り切った。
 第2セットに入ってもゲームは大坂有利で進んでいく。前日の試合でサービスに手応えを感じていたという大坂は、リターンを得意とするパブリチェンコワに対して速度やコースに変化を持たせたサービスで的を絞らせない。

 加えてラリー戦では、ベースラインぎりぎりに伸びのある深いボールを打ち込み、相手の動きを封じた。5-2で迎えた第8ゲームでは勝利を意識しすぎたか2度のマッチポイントを逃したものの、続く第9ゲームでは粘る相手をパワーと技で抑え込みサービスゲームをキープ。念願のタイトルをその手に引き寄せた。


 東レPPOで日本人選手が優勝するのは1995年の伊達公子以来。以前から「特別な大会」と位置付けていた東レPPOの歴史に大坂が、実に24年ぶりに新たな歴史を刻み込んだ。

なお、決勝の詳細は、別途、詳しくリポートする。


【9月22日の試合結果】

●シングルス決勝
大坂なおみ[1] 6-2 6-3  A・パブリチェンコワ
※優勝賞金14万1500ドル(約1,530万円)

●大坂優勝までの対戦相手とスコア
準決勝=E・メルテンス[9] 6-4 6-1
準々決勝=Y・プチンツェワ 6-4 6-4
2回戦=V・トモワ* 7-5 6-3
*=予選上がり [カッコ]=シード

■大会HP■
http://www.toray-ppo.com/

構成●スマッシュ編集部
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