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海外テニス

ジョコビッチの戦術的MTO疑惑「彼はいつもやっている」と敗れたカレノブスタが吐露

スマッシュ編集部

2020.10.08

実際に身体に問題を抱えていたようだが、疑惑の目を向けられてしまったジョコビッチ。(C)Getty Images

実際に身体に問題を抱えていたようだが、疑惑の目を向けられてしまったジョコビッチ。(C)Getty Images

 テニス4大大会の全仏オープン(フランス/パリ)は、現地7日に男子シングルス準々決勝を実施。第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、第17シードのパブロ・カレノブスタ(スペイン)を4-6、6-2、6-3、6-4の逆転で破り、ベスト4進出を決めた。

 今大会はここまで失セット0と、完璧なプレーで勝ちあがっていたジョコビッチだが、この日は、首にテーピングを施してコートに登場。序盤からしきりに左腕を気にするような仕草を見せ、プレーのレベルも思うように上がらない様子だった。

 それでも、第1セットを落とした後にメディカルタイムアウト(以下:MTO)を取り、左腕のマッサージを受けると、以降はカレノブスタを圧倒するプレーを見せた。

 以前から、不利な状況に陥るとMTOを取りがちだと指摘されてきたジョコビッチ。正当な理由なく戦術的にこれを行ない、流れを変えようとしていると批判を受けることもあった。今回についても、戦術的なものではと疑うファンは多いが、それは対戦相手であるカレノブスタも同意見の様子だ。
 
 カレノブスタは試合後の会見で、「彼がやったこと(MTOの要求)には特に驚きはしなかった。それは彼が何年も前からやっていることだ」とコメント。さらに「おそらくここ数年、彼はなにか問題があるといつもそう(MTOを要求)する。プレッシャーのせいかもしれない。でも、大体は普通のプレーを続けているよ。詳しくはわからないから、彼に聞いてみて」と続けた。

 ただし、カレノブスタとってジョコビッチのMTOはさほど問題とはならなかったようで、むしろ「良い兆候」だと明かす。「彼が不利と感じているということだし、自分が良いプレーをしている証だから」と、あくまで前向きに捉えていたようだ。

 一方のジョコビッチは試合後に、「練習中にアクシデントがあった」と告白。「まだ大会期間中だから、あまり詳しくは話したくない」としつつも、「回復する時間はあるよ。過去にも同じような状況になって、1日半くらいで十分に回復できた。今回もそうであってほしいね」とコメントしている。

 ジョコビッチは9日に、決勝進出をかけてステファノス・チチパス(ギリシャ)と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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