専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「なにが起きているのかわからない!」世界54位、19歳のシフィオンテクが全仏OPでツアー初優勝の偉業

スマッシュ編集部

2020.10.11

ツアー初優勝がグランドスラムという偉業を成し遂げたシフィオンテク。(C)Getty Images

ツアー初優勝がグランドスラムという偉業を成し遂げたシフィオンテク。(C)Getty Images

 テニス4大大会の『全仏オープン(フランス/パリ)』は、大会13日目の10日に、女子シングルス決勝戦を実施。ノーシードから勝ち上がってきたイガ・シフィオンテク(ポーランド)が、第4シードのソフィア・ケニン(アメリカ)に6-4、6-1で勝利し、ツアー初タイトルをグランドスラムで手にするという偉業を成し遂げた。

 シフィオンテクは19歳、ケニンは21歳と、若手同士の頂上決戦となった女子シングルス。シフィオンテクはここまで、優勝候補筆頭のシモナ・ハレプ(ルーマニア)をはじめとする強敵たちを圧倒し、1セットも落とさない完ぺきな勝ち上がりを見せてきた。

 この日も、序盤からハイペースにウイナーを重ねるシフィオンテクが、最初の15ポイント中12ポイントを奪って3ゲーム連取と、好調な立ち上がりを見せる。徐々に対応し始めるケニンに追い上げを許すも、5-4となったリターンゲームでこの試合3度目のブレークに成功し、第1セットを先取した。

 第2セットの序盤では、ケニンの深くコントロールされたストロークに苦しみ、ブレークを先行されてしまうが、直後のゲームでブレークバック。強烈なストロークに、意表を突くドロップショットを織り交ぜる多彩なプレーで、その後も2度のブレークを重ね、1時間24分で初の栄冠を手にした。
 
 これまでの試合とは違い、簡単にポイントを取らせてくれない相手に、苛立ちを見せる場面もあったシフィオンテクだが、蓋を開けてみれば失セット0のまま優勝。54位に位置するランキングは、この優勝で一気にトップ20を切ることとなる。

 ポーランド勢として、男女を通じて初のグランドスラムチャンピオンとなったシフィオンテクは、試合後のインタビューで「なにが起きているのかわからないわ!」としつつも、自身のプレーについて「集中力が途切れなかったことが良かった。ストレスと戦いながら勝つことができた」と明かした。

 一方、今年の全豪オープンでグランドスラム初優勝を果たし、シンデレラガールの名を欲しいままにしたケニンだったが、同シーズンでのメジャー2勝目はお預け。とはいえ得意ではないと語るクレーコートで、ここまでの活躍を見せたことは今後の大きな自信につながるだろう。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】シフィオンテク、ケニンなど全仏オープン2020で活躍した女子選手たちの厳選PHOTOを一挙公開!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号