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海外テニス

13度目の優勝をかけてジョコビッチと対戦するナダル。叔父のトニ氏は「ボールはジョコビッチに有利」と分析

スマッシュ編集部

2020.10.11

2017年までナダル(左)のコーチを務めた叔父のトニ氏(右)。(C)Getty Images

2017年までナダル(左)のコーチを務めた叔父のトニ氏(右)。(C)Getty Images

 現地11日にいよいよ大会最終日を迎える『全仏オープン(フランス/パリ)』。センターコートの第2試合に予定されている男子シングルス決勝戦は、順当にノバク・ジョコビッチ(セルビア)とラファエル・ナダル(スペイン)のトップ2シード対決となる。

 新型コロナウイルスの影響により、今大会は例年の5~6月とは異なる秋開催。時には10度前後を記録する気温の低さに加え、大会公式球がバボラ社製からウイルソン社製へと変わったことで、出場する選手からは「ボールが飛ばない。跳ねない」との声も上がっている。

 ナダルも大会前に「僕にとっても最もタフなローランギャロス(全仏)だ」と明かしているが、これは彼の元コーチであり、叔父でもあるトニ・ナダル氏も同意見のようだ。

 強烈なスピンのかかったストロークを武器とするナダル。特にフォアハンドは、相手コート深くにコントロールされ、高く跳ね上がるため、元々ボールが跳ねやすいクレーコートでは相手にとって非常に脅威となる。
 
 それが今大会では、効果を生みにくい環境となっているわけだが、トニ氏はAFP通信のインタビューに対し「新しいボールはジョコビッチのプレースタイルに合っている。ラファエル(ナダル)には厳しい環境だろう」と話している。

 また、今大会のナダルのプレーについて「ラリーが少し長い。これまでの大会では、9本以下のラリーで圧倒的だった。トップスピンが効きにくくなっているのだろう」と分析している。

 とはいえ、ナダルのここまでのプレーは見事なものだ。昨年準優勝のドミニク・ティーム(オーストリア)を破った、ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)との準決勝を含め、すべて失セット0での勝ち上がり。今大会で迎えた79度のサービスゲーム中、ブレークを奪われたのはわずか7回と、抜群の安定感を見せている。

 自身の持つ最多優勝記録を更新する、13度目の栄冠を目指すナダル。その前に立ちはだかるのは、最大のライバルであるジョコビッチだ。難しい環境の中、クレーキングがどのような立ち回りを見せるのか。注目が集まる。

構成●スマッシュ編集部

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