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海外テニス

「もしかすると1年後かも…」ナダルが自身の持つ引退観を明かす

スマッシュ編集部

2020.10.25

全仏オープンでは、クレーキングとしての威厳を示したナダル。(C)Getty Images

全仏オープンでは、クレーキングとしての威厳を示したナダル。(C)Getty Images

 今年の全仏オープン決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破り、同大会13度目のタイトルを獲得したラファエル・ナダル(スペイン)。彼はこの優勝により、ロジャー・フェデラー(スイス)が持つグランドスラム20勝という最多記録に並ぶこととなった。

 現在34歳のナダルは、トップ10にランクするプレーヤーの中で、フェデラーに次いで2番目の年長者である。そんな彼が自身のキャリアと引退観について、地元スペイン日刊紙『エル・ペリオディコ』に語ったそうだ。

「いつ引退するのかはわからないよ。もしかすると1年後かもしれない」と明かしたナダル。場合によっては、突然引退の日を迎える可能性があることを認めながらも「僕自身はその日が来ることを恐れてはいない」と断言した。

 続けて、「その時がきたら、自分の心の中で感じとることになるだろう。毎朝練習に行くための情熱や、勝つために努力し続ける向上心を感じなくなっていくだろうから。だからもしその時がきたらテニスを辞めて、テニスと同じくらいか、それ以上に大事だと思えることを始めようと思う」と、引退後のプランを語った。
 
 また、彼が将来テニスから離れる時、その要因となるのは自身のフィジカルである可能性が高いと考えているようだ。キャリア初期には、身体を酷使するダイナミックなプレースタイルから、短い選手生命になると囁かれてきたナダル。大きなケガを経験しながらにはなったが、今日までその強さを維持してきた。

 その上で、「競争力を維持できるかどうかを判断するには、フィジカルが非常に重要だ。もしケガが僕を“尊重”してくれる限りは競技を続けていく」と語りつつも、「毎日の生活で痛みを感じ、練習したりプレーすることが苦になるようならば、その時は明らかに引退を考えなければならないだろう」と、キャリアの終焉を見据えた。

 全仏オープンを制して以降は、地元マヨルカでしばしのオフを楽しんでいるナダル。今後は、11月初旬から開催の『パリ・マスターズ(フランス/パリ、ATP1000)』に出場し、男子ツアーの最終戦である『Nitto ATPファイナルズ』で2020年シーズンを終える予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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