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海外テニス

「来年は明らかに重要な1年」錦織圭が肩の怪我で今季終了を宣言。31歳で迎える来季へ切り替え

中村光佑

2020.10.29

錦織にとって2020年シーズンは試練の年となった。(C)Getty Images

錦織にとって2020年シーズンは試練の年となった。(C)Getty Images

 錦織圭が28日に自身の公式アプリ『Kei Nishikori』を更新し、ファンに向けて右肩の怪我による今シーズン終了を報告した。11月2日からの『パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード)』と、11月8日からの『ソフィア・オープン(ブルガリア/ソフィア、室内ハード)』は欠場。来シーズンに向けて肩の治療に専念する。

 錦織は先の全仏オープン2回戦で右肩を負傷し、現在開催中の『エルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、室内ハード)』も直前で棄権を表明していた。

 アプリでは長い英文のメッセージを公開した錦織。「今シーズンを終了することを決めました。」としつつ、「早くコートに戻ることを楽しみにしていましたが、プレーするには身体が100%の状態でなければなりません」と、一足早くシーズンを終了する理由を語っている。

 続けて、「(昨年手術した)ヒジの怪我からの復帰はやはり簡単ではなく、予想通り多くのアップダウンがありました。肩にはまだ少し違和感があるため、パリとソフィアを欠場し、2021年シーズンに集中することを決めました」と綴り、最後に「来年(21年)は僕にとって明らかに重要な1年になります。いつも応援ありがとうございます。また近いうちにお会いしましょう」と締めくくった。
 
 錦織は自身のTwitter(@keinishikori)にもこのメッセージへのリンクを投稿。これを見たファンからは「完治して戻ってくることを待っています!」「痛みから解放されるように祈ります!」「ずっと応援しています!」など、温かいリプライといいね!が続々と寄せられている。

 昨年に右ヒジの手術を行った錦織は、今年1月の全豪オープンを欠場。3月からの復帰を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大によりツアーがストップした。また、8月にはツアーが再開し、全米オープンにも出場するはずだったが、直前のPCR検査で新型コロナウイルス陽性が判明し、棄権を余儀なくされていた。

 それでも9月には復帰を果たし『イタリア国際(イタリア/ローマ、クレー)』で383日ぶりの勝利。その後の全仏オープンでも2回戦に進出し、徐々に試合勘を取り戻しつつあっただけに、今回の肩の怪我は本人にとっても辛いものだろう。

 12月には31歳の誕生日を迎える錦織。今年は試練の年となってしまったが、来シーズンは万全のコンディションでプレーする姿を見せてもらいたい。大きな大会でのタイトル、オリンピックでのメダル獲得をファンは期待してやまない。

文●中村光佑

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