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海外テニス

世界3位のティームが、世界1位のジョコビッチを「史上最高の選手」と認める分野は?【海外テニス】

中村光佑

2020.11.14

今年の全豪オープン決勝では、ティームはジョコビッチにフルセットの末に敗れている。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

今年の全豪オープン決勝では、ティームはジョコビッチにフルセットの末に敗れている。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 今年の全米オープンでグランドスラム初制覇を果たした世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)が、世界1位に君臨するノバク・ジョコビッチ(セルビア)の強さについて言及したことを、テニスニュースサイトの『UBITENNIS』が伝えている。

 ティームはジョコビッチと11度の対戦経験があり、7敗を喫しているものの、直近6度の対戦では4勝を挙げている。それでも、「メンタル面でいえば、彼はおそらく史上最高の選手」とジョコビッチのことを認めている。

「プロ意識が非常に高く、100%自分に集中することを忘れない。ノバク(ジョコビッチ)はテニス界の食事に関する意識レベルを引き上げてくれたと思う」と、テニス界への貢献についても言及した。

 ジョコビッチの強さを語る上で、ティームは2014年の「上海オープン」での初対戦が忘れられないという。「僕は絶頂期にあったジョコビッチと2014年の上海大会で初めて対戦した。彼が直前の北京大会の決勝でトーマス・ベルディフ(チェコ)を圧倒的な強さで破っていたことを知っていたから、僕は彼に大敗しないことを願っていた」と、試合前の気持ちを打ち明けた。
 
「ストレート負けだったけど健闘はしたと思う。でも、(試合を始めて)すぐにジョコビッチのレベルの高さに気付いたよ」と、その当時21歳で39位だったティームは世界1位と対戦し、脱帽していたようだ。

 ティームの言葉通り、ジョコビッチは33歳になった今でも無類の強さを誇り、世界1位の座を守り続けている。20年シーズンもツアー再開後を含めここまで絶好調で、ピート・サンプラス氏に並ぶ6度目の最終ランキング1位も獲得した。

 最強の選手と称するからこそ、ティームはジョコビッチから勝利を収めた際は大きな喜びを得られると言う。中でも、ジョコビッチから初勝利をつかんだ2017年の全仏オープンは自身も「特別な感情を抱いた」と話している。

 今年の全豪オープンでは決勝の舞台で激闘を繰り広げただけに、今後もこの2人の闘いには注目していきたいところだ。2人が参戦するATPファイナルズは15日に開幕する。

文●中村光佑

【PHOTO】攻守一体のプレーが魅力!逆転勝利でグランドスラム初優勝を果たしたティーム!
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