9月28日、ダンロップが都内で「パトリック・ムラトグル氏のによるインストラクター向けテニスセミナー」を開催した。
パトリック・ムラトグルと言えば、女子テニス界の大御所、セレナ・ウィリアムズのコーチとして知られる人物で、指導を始めた2012年から現在までの7年間に「全豪2回、全仏2回、ウインブルドン2回、全米3回」と実に9個のグランドスラム・タイトルを引き寄せたカリスマ指導者だ。現在はセレナのコーチを務める傍ら、母国フランスで欧州屈指のテニスアカデミー『ムラトグルテニスアカデミー』を創設して運営も行なっている。
インストラクター向けのセミナーは2部構成で行なわれ、午前はムラトグルによる座学とオンコートレッスン。午後は20名のジュニア選手をも交えながら同氏が実際に行なっている指導法が公開された。果たしてムラトグルはどのような考えをもとに指導に携わっているのか。ここでは座学で語られた選手の指導法や考え方の一部をご紹介しよう。
■選手との接し方
「コーチとしては、選手の結果が良くても悪くても、全てを受け止めなければならない。選手の結果に責任を持つことは、自らのコーチとしての能力を高めることにもつながるからだ」
■ジュニア選手への対応は?
「一人ひとりケースが違うから、その選手のキャラクターを見て、いかにその子のポテンシャルを伸ばしていくかを考えていくしかない。私の場合は、選手の短所を治すのではなく、長所を見つけてそこを伸ばすようにしている。自分の目の前に子どもを座らせ、『この子にはどんな道がふさわしいのか。その道を進むには何が必要になるのか』を考え、それに基づいて指導する」 ■何歳くらいから本格的な練習を始めるべきか?
「子どもが心からテニスを楽しめるようにしなければならない。私の知り合いでボクサーのマイク・タイソンは、『本当に強いボクサーは、ボクシングのうまい選手ではなく、ボクシングをすごく愛している人だ』と言っていた。テニスも同じ。
我々コーチに課せられた責任は『テニスを好きにさせること』なんだ。だから、あまり早くからプロのようなことを教えなくてもいい。テニスはゲーム。強くなるには、そうしたゲームを楽しみながら、互いに競い合うことで強くなっていくものだ」
パトリック・ムラトグルと言えば、女子テニス界の大御所、セレナ・ウィリアムズのコーチとして知られる人物で、指導を始めた2012年から現在までの7年間に「全豪2回、全仏2回、ウインブルドン2回、全米3回」と実に9個のグランドスラム・タイトルを引き寄せたカリスマ指導者だ。現在はセレナのコーチを務める傍ら、母国フランスで欧州屈指のテニスアカデミー『ムラトグルテニスアカデミー』を創設して運営も行なっている。
インストラクター向けのセミナーは2部構成で行なわれ、午前はムラトグルによる座学とオンコートレッスン。午後は20名のジュニア選手をも交えながら同氏が実際に行なっている指導法が公開された。果たしてムラトグルはどのような考えをもとに指導に携わっているのか。ここでは座学で語られた選手の指導法や考え方の一部をご紹介しよう。
■選手との接し方
「コーチとしては、選手の結果が良くても悪くても、全てを受け止めなければならない。選手の結果に責任を持つことは、自らのコーチとしての能力を高めることにもつながるからだ」
■ジュニア選手への対応は?
「一人ひとりケースが違うから、その選手のキャラクターを見て、いかにその子のポテンシャルを伸ばしていくかを考えていくしかない。私の場合は、選手の短所を治すのではなく、長所を見つけてそこを伸ばすようにしている。自分の目の前に子どもを座らせ、『この子にはどんな道がふさわしいのか。その道を進むには何が必要になるのか』を考え、それに基づいて指導する」 ■何歳くらいから本格的な練習を始めるべきか?
「子どもが心からテニスを楽しめるようにしなければならない。私の知り合いでボクサーのマイク・タイソンは、『本当に強いボクサーは、ボクシングのうまい選手ではなく、ボクシングをすごく愛している人だ』と言っていた。テニスも同じ。
我々コーチに課せられた責任は『テニスを好きにさせること』なんだ。だから、あまり早くからプロのようなことを教えなくてもいい。テニスはゲーム。強くなるには、そうしたゲームを楽しみながら、互いに競い合うことで強くなっていくものだ」