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「東京でプレーしたい!」負傷離脱中の元世界3位デルポトロが五輪での復活に意欲【男子テニス】

中村光佑

2020.11.29

度重なるケガで戦線離脱を余儀なくされるデルポトロにとり、「東京五輪での復帰」が大きなモチベーションとなっている。(C)Getty Images

 右ひざのケガの影響により、長らく戦列を離れている元世界3位のホアン・マルティン・デルポトロが、2021年に開催予定の東京五輪からの戦線復帰を目指していることを公式テニスメディア「tennishead」が報じている。

 デルポトロは2018年の上海大会で右ひざを故障し、手術を経て昨シーズンに復帰を果たした。しかし、同年のクイーンズ・クラブ選手権(イギリス/ロンドン/芝)でプレー中に転倒してしまい、再び右ヒザを骨折。今年8月には3度目の手術を施した。

「正直ここからカムバックを果たすには相当の時間がかかる。一度手首をケガした後にプレースタイルを変えたけど、ヒザに関しては何も変えることができない」とここまでの苦悩を明かしたデルポトロ。

 実際のところ復帰への見通しは全く立っていなかったが、「まだあきらめる段階ではない。僕は自分のキャリアをコートの中で終わらせたい」と現役続行へ闘志を燃やしている。また、「来年の夏に東京でプレーしたいと思っている」と復帰の目標を東京五輪に定めており、メダル獲得にも気持ちを高めているようだ。
 
「まだ試合に出るための情熱が自分の中にはある。たくさんケガに見舞われてきたけど、試合に出たいという気持ちが自分を奮い立たせている」というデルポトロは、「東京五輪が新型コロナウイルスの感染拡大で2021年に延期されたことは僕にとって(ある意味)良かった。そのことがカムバックを果たすための余力を与えてくれた」と力強く語っていた。

 12年のロンドン五輪では銅メダル、16年のリオ五輪では銀メダルを獲得し、アルゼンチン代表としてオリンピックでは好成績を収めているが、東京五輪ではまだ手が届いていない金メダルを狙いたいところだ。そのためにまずは一刻も早く右ヒザの状態が良くなることを祈りたい。

文●中村光佑

【写真】2021年東京五輪テニス競技の会場となる"新しくなった有明テニスの森"

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