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ヨーズニーコーチとのタッグで才能が大きく開花し始めたシャポバロフ【若手有望選手の成長|第3回】

スマッシュ編集部

2020.12.19

ネットに出るプレーが増えてきたシャポバロフ。2020年全米オープンではベスト8入りした。(C)Getty Images

ネットに出るプレーが増えてきたシャポバロフ。2020年全米オープンではベスト8入りした。(C)Getty Images

 最近のテニス界は若手選手の活躍が目覚ましい。そんな彼らは、今から2年前の2018年頃から、その片鱗を見せていた。当時21歳以下の“NEXT GEN”として台頭してきた選手を、元プロテニスプレーヤーの辻野隆三さんに解説してもらった。現在の立ち位置とともに検証していく。

 第3回は、今季トップ10入りを果たした21歳のデニス・シャポバロフ(カナダ)。17 年トロントマスターズでベスト4、全米で4回戦に進出し、一躍注目を集めた若手だ。しかし、18年当時はツアーの決勝進出はまだなく、この年の最終ランキングは27位だった。

 当時から辻野氏のシャポバロフの評価は高く、「フォアもバックもすごいスピードが出せて、ベースラインの後方からでもウイナーが取れます。ネットプレーのうまさはNEXT GENの中で一番でしょう。試合では意外性のあるプレーも出しますし、左利きという最大の武器もあるので、勝たない理由がありません」と、次期ナンバー1候補に挙げていたほどだ。

 上達するポイントとして挙げていたのは、サービスとリターン。「今季(※18年)サービスのフォームを何度も変えており迷っている様子。リターンからの組み立ても課題でしょう」
 
 この2年での大きな変化と言えば、19年8月から元世界8位のミカエル・ヨーズニー(ロシア)が、コーチに就いたことだろう。20位、30位台に留まっていたのが、19年にツアー初優勝を果たし、20年9月21日には10位にランクインした。

 本人はこの躍進について、ヨーズニー氏の勧めで、スポーツサイコロジストを付けてメンタル面が改善されたことと、プレーの面では「いつも派手なショットを打っていたけど、彼はネットプレーとリターンを上達させてくれた。おかげで、対戦相手にとって自分は難しい相手だと思われるようになれた」と言う。リターンの改善とともに、元々の才能があったネットプレーに磨きをかけ、武器にすることができたということだろう。

 辻野氏は、「また、どんなにハードな練習をしても疲れないと聞きました。これは才能で、過酷なツアーを回っていけるということです」と、フィジカルの強さにも注目していた。

 見ていて楽しいプレーに、ますます磨きがかかってきたシャポバロフ。2021年シーズンは、よりテニスファンをくぎ付けにしてくれることだろう。

◆Denis Shapovalov/デニス・シャポバロフ(カナダ)
1999 年4 月15 日、イスラエル生まれ、バハマ在住。185cm、75kg、左利き、片手BH。母の指導の下、5歳でテニスを始める。現在テニスアカデミーを運営している母は今もチームの一員。18年に現役引退したミカエル・ヨーズニー氏を19年8月よりコーチに招聘した。

◆解説/辻野隆三(MIRAI テニスアカデミー代表)
元デ杯日本代表。NHKやGOARAのテレビ解説でもおなじみ。ATPマスターズを含む海外の大会に頻繁に行き、情報を常にアップデート。テニス事情に精通している。

構成●スマッシュ編集部
※『スマッシュ』2019年1月号(2018年11月発売号)より加筆・再編集

【PHOTO】シャポバロフのサービス2018年、ハイスピードカメラによる『30コマの超分解写真』
 

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