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サーブ&ボレーヤーの頂点に立った男、サンプラスに憧れた近藤大生【プロが憧れたプロ|第14回】

金元雄太(スマッシュ編集部)

2020.12.16

同じサーブ&ボレーヤーとして、サンプラスに強い憧れを抱いたという近藤大生プロ(左下)。(C)Getty Images

同じサーブ&ボレーヤーとして、サンプラスに強い憧れを抱いたという近藤大生プロ(左下)。(C)Getty Images

 現在、プロとして活躍しているテニス選手も、現役を引退してコーチをしている人も、小さい頃には憧れのプロがいたはずだ。【プロが憧れたプロ】シリーズの第14回は、近藤大生プロに話を聞いた。

    ◆    ◆    ◆

 正統派サーブ&ボレーヤーとして、全日本選手権で3度のダブルスタイトル(2006年、10年、11年)を獲得した近藤プロ。ストローク戦が主流となりつつある中、シングルスでも果敢にネットにチャージする姿勢を変えることなく、10年の全日本選手権でベスト4に進出。14年には全豪オープンシングルスの予選に出場した。

 そんな近藤プロがジュニア時代から憧れていたのは、自身と同じサーブ&ボレーヤーとして、世界の頂点を極めたピート・サンプラス。近藤プロは彼について、「大好きでした。とにかくカッコよかった」と、少年のように目を輝かせながら語る。

 ネット際での柔らかいボレーのタッチ、ダイナミックに飛び上がりながら相手コートにボールを叩きつけるダンクスマッシュ。見様見真似で試してみたが、そこは世界トップレベルの技術。簡単には真似させてもらえなかった。
 
 ただ、そんな中でも唯一真似できたのがバックハンドの打ち方だ。サンプラス同様、片手バックハンドの近藤プロは、フィニッシュまで手首をひねり返さずに打ち抜く、サンプラス独特のスイングを真似たという。「他にも汗の拭き方とか、ベロ出すのとか(笑)」大好きなサンプラスにとことん近付こうと、細かいクセまで再現しようとしたようだ。

 他にも、ティム・ヘンマンやパトリック・ラフターといった、時のサーブ&ボレーヤーたちの要素を自身のテニスに多く取り入れた。それでも近藤プロは、「当時はあまり彼らのプレーを見る機会がありませんでした。もっと見ておけば、もっとたくさんの技術を習得できたのかなと思います」と語る。

 時代は移り変わり、今ではテレビやネットでトップ選手たちのプレーを手軽に見ることができるようになった。近藤プロは、そのような環境を利用しない手はないと考える。

「(トップ選手のプレーを)見られるのなら見た方がいい。真似できることを真似する。でも、ただ見るだけじゃダメです。上達したい要素を明確にして、それを目的に探していけば何かが見つかると思います」と、上達に悩む世のテニスプレーヤーたちにメッセージを送った。

構成●スマッシュ編集部

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