ＡＴＰ(男子プロテニス協会)の公式ツイッターが12月22日、ＤＡＺＮ（ダゾーン）の特別企画に出演したサッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド（ポルトガル）のインタビュー動画を公開。その中でロナウドが「30歳を超えて活躍するアスリート」の一人として、ロジャー・フェデラー（スイス）の名前を挙げた。

　今年で35歳を迎え、すでにベテランの域に差し掛かっているロナウド。キャリア通算700得点以上を誇り、世界最優秀選手に贈られる『バロンドール』を５度受賞するなど、数々の栄冠を獲得してきた。

　一方、「生きる伝説」とも称されるフェデラーは、グランドスラム優勝20回を誇り、40歳を目前に控えながらも第一線で活躍を続け、長年にわたってテニス界を引っ張ってきた。

　インタビューの中で「33歳になると、足が衰えてきたと感じるようになる」と自身のフィジカル面での変化を明かしたロナウド。それでも「僕はサッカーを続けていきたい。そこで人々が自分を見て『クリスティアーノ（ロナウド）はすごい選手だったけど、今はずいぶん動きが悪くなった』などとは言われたくないんだ」とさらなる飛躍を遂げることへの意気込みを語った。
  　また、ロナウドは「身体のケアはしなければならないが、問題は身体ではなくここ（頭）だ。モチベーションや経験、それらが最も大変なことだと思う。スポーツではより一人ひとりが成熟しなければならない」と自身の見解を示した上で、「例えばテニスではフェデラーが成熟した選手に当てはまる。彼は30代後半になっているのに依然としてトップの位置を守り続けている」とフェデラーを称賛した。

　ロナウド自身もベテランプレーヤーであるからこそ、フェデラーと相通ずるものがあるのかもしれない。実際にはロナウドやフェデラーだけではなく、30代でありながらなお輝きを放つ選手は多数存在する。若手の台頭に負けず各スポーツ界でベテランプレーヤーが躍動する姿をまだまだ見たいものだ。

文●中村光佑

【写真】2020年全豪で躍動したフェデラー他、トップ選手たちのプレー集！