専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
海外テニス

「フェデラーに全豪や全仏で優勝できるチャンスはない」英国の元世界4位ルゼツキーが現状分析

中村光佑

2020.12.28

一時は来年の全豪出場が危ぶまれたフェデラーだが、戦線復帰を果たしても優勝は難しいか…。(C)Getty Images

一時は来年の全豪出場が危ぶまれたフェデラーだが、戦線復帰を果たしても優勝は難しいか…。(C)Getty Images

 欧州メディアの「EUROSPORTS」によると、男子テニス世界5位のロジャー・フェデラー(スイス)について、イギリスの元プロテニスプレーヤーのグレッグ・ルゼツキーが、2021年の全豪オープンで優勝する可能性は低いのではないかという見解を示している。

 39歳のフェデラーは今年の全豪オープン準決勝以来、右ヒザのケガの影響により大会には出場しておらず、2度の手術を施している。来年2月8日から開催される全豪オープンには出場を予定しているが、右ヒザの状態は依然として懸念されている。

 イギリスのニュースメディア「Daily Express」のインタビューに応じたルゼツキーは、「フェデラーが全豪に出場したとしても、ジョコビッチが非常に大きな壁となるだろう」とした上で「彼に全豪や全仏で優勝するチャンスはないと思う。良い成績を残すことはできても、優勝することはできないだろう」と断言した。
 
 続けてルゼツキーは「昨年の負け方はおそらくフェデラーのキャリア史上最も屈辱的なものであったとは思うが、彼がタイトルを狙っているのはウインブルドンだと思う。なぜなら 彼はそこで8つのタイトルを獲得しているからだ」と自身の考えを明かした一方で、「仮にフェデラーが全豪で勝利をすると、グランドスラム通算優勝回数が21となり、ナダルやジョコビッチとの3人の争いで決定的にリードできる」ともコメントを残している。

 フェデラーは2017年、左ヒザのケガからの復帰直後に全豪オープン優勝を果たし、18年には連覇を達成。通算でも6度の優勝を誇っており、全豪オープンはルゼツキーの言葉とは裏腹にフェデラーが得意としている大会だ。2度の手術を経てのグランドスラムということで、これまでの例を一概に当てはめることは難しいが、数々の伝説を作ってきた選手だけに、“よもや”の可能性があることもフェデラーの魅力の一つである。

文●中村光佑

【写真】2020年全豪で躍動したフェデラー他、トップ選手たちのプレー集!

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号