国内テニス

見せつけたシード選手の強さ!「東京はすごく好き」と語るゴファンが難敵を退けて2年ぶりの優勝に前進

金元雄太(スマッシュ編集部)

2019.10.04

シャポバロフに勝利したゴファンは力強く拳を握った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

【楽天ジャパンオープンテニスチャンピオンシップ2019】
シングルス本戦2回戦/10月3日(木)
・ゴファン(3) 7-6(5),7-6(2) D・シャポバロフ

 この日、センターコート第3試合に姿を現したのは、第3シードのダビド・ゴファンと、前週の成都オープンで4強入りしているデニス・シャポバロフ。意外にも今回が初対戦となった両者だが、ともに日本で人気が高い選手だけあって、センターコートには多くのファンが詰めかけた。

 そんな注目の一戦は、2017年に優勝、2018年には準優勝と、楽天オープンとの相性が良いゴファンが、2度のタイブレークを制して3年連続の8強入りを決めた。

 ストレートでの勝利とはいえ、試合内容は非常に拮抗したものだった。第1セットは両者ともにサービスが好調で、互いに1度のブレークもなくタイブレークへ突入。シャポバロフのダブルフォールトもあり、一時は6-1と大きくリードしたゴファンだったが、そこからシャポバロフに4ポイント連取と怒涛の追撃を許し、6-5まで追い上げられる。

 しかし、ここで踏ん張れるのがシード選手の強さだろう。自身のサービスで迎えた5本目のセットポイントで、ボディへの強烈なサービスを放ったゴファンが、第1セットを先取した。
 
 第2セットも拮抗した展開となり、互いに数本のブレークポイントを得るも、生かすことができずにタイブレークへ。シャポバロフが次第にショットの精彩を欠いていくのを尻目に、ゴファンが確実にポイントを積み重ね、7-2でゲームセット。両手で大きなガッツポーズをした姿からも、厳しい戦いだったことがうかがえた。

 この勝利で、日本での戦績を11勝1敗としたゴファン。試合後の会見で、来年の東京オリンピックについて問われた際には「東京はすごく好きだし、コンディションも気に入っているから、東京でオリンピックが開催されるのはうれしい。過去2回のオリンピックはうまくプレーできなかったけれど、東京では良いプレーをするチャンスだと思っている」と抱負を語った。

【楽天OP PHOTO】4日目|ゴファン、チョン・ヒョンが準々決勝へ!8強出揃う!

■10月3日(木)の他試合結果■
J・ミルマン[Q] 6-3,6-2 L・ハリス
チョン・ヒョン 6-4,3-6,6-1 M・チリッチ(6)


■10月4日(金)の試合予定■

〇コロシアム(11時開始)
第1試合 R・オペルカ vs 内山靖崇[Q]
第2試合 J・ミルマン[Q]  vs  ダニエル太郎[WC]
第3試合 N・ジョコビッチ(1)  vs L・プイユ(5)
~~ナイトセッション~~(7時以降に開始)
第4試合 D・ゴファン[3] vs チョン・ヒョン
第5試合 ダブルス

〇楽天カードアリーナとコート1では車いすテニスがスタート
※[WC]=ワイルドカード(主催者推薦枠)、[Q]=予選上がり、カッコはシード

■大会情報■
楽天ジャパンオープン
9月30日~10月6日(本戦)
会場・有明コロシアム及び有明テニスの森公園
 

取材・文● 金元雄太(スマッシュ編集部)