元世界ランク１位のアンディ・マリー（イギリス）が、2021年の開幕戦となるデルレイビーチ・オープン（アメリカ／フロリダ、ATP250）を欠場することをテニス系海外メディアの『Tennis Major』が報じている。

　ワイルドカード（主催者推薦）で年初のデルレイビーチ・オープンへの出場を予定していたマリー。だが移動による自身の新型コロナウイルス感染や、開催地フロリダの感染対策プロトコルを考慮した上で欠場を決めた。これにより、2月8日に開幕する全豪オープンまでの間、故郷イギリスでトレーニングを積むという。
　
　マリーは「チームでしっかりと話し合って、デルレイビーチには行かないと決断した。感染が拡大している地域に行くことや海を渡る移動を考えると、全豪に向けてリスクは最小限にしておきたい」と、欠場の理由を語った上で、「大会側に欠場を理解してもらったことに本当に感謝しているし、近いうちに（全豪で）試合ができることを楽しみにしている」と話している。
  　現時点で2月の全豪オープンへの出場計画に変更はなく、先日獲得したワイルドカードの使用も視野に入れているようだ。

　臀部のケガの影響により、長きにわたり戦列を離れていたものの、徐々に調子を取り戻しつつあるマリー。新型コロナウイルスの感染リスクを懸念しての大会欠場は仕方のないことだが、一刻も早くマリーのプレーが見られることをテニスファンは待ち望んでいる。

文●中村光佑

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