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全豪予選2日目は日本勢5人が挑むも、日比万葉だけが2回戦に進出。実績のある添田、伊藤、奈良らは姿を消す

スマッシュ編集部

2021.01.12

米国育ちで自己最高166位の日比万葉。全豪予選で2回戦に進んだ。写真=THE DIGEST写真部

 テニスのグランドスラム今季第1戦、全豪オープンは、1月11日に予選の2日目を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、男子はカタール・ドーハ、女子はアラブ首長国連邦・ドバイで分散開催され、日本勢からは男女合わせて5人がこの日の1回戦に登場。しかし勝ち上がったのは女子の日比万葉(グラムスリー)ただ1人だった。

 世界ランキング182位の日比は、185位のユウ・シャオディ(中国)と対戦し、6-4、6-2でストレート勝ち。試合時間は1時間23分だった。

 日比は大阪出身、アメリカ育ちの24歳。2013年全米ジュニアでベスト4に進出し、15年には一般の全米オープンで予選を勝ち上がり、本戦入りした実績の持ち主だ。グランドスラムの本戦出場はそれが唯一で、昨年は全豪・全仏の予選で2回戦に進んでいる。
 
 他の日本勢は厳しい結果となった。男子では第16シードが付いた世界134位の添田豪(GODAI)が、168位のマキシム・クレシー(アメリカ)に7-6(3)、4-6、5-7で競り負け、昨年本戦2回戦に進出した伊藤竜馬(北日本物産)もヤニック・マデ(ドイツ)に4-6、2-6に敗れた。

 女子では160位で実績十分の奈良くるみ(安藤証券)が、176位のレスリー・パッティナマ・カークホーブ(オランダ)に4-6、4-6で敗れ、3年ぶりの全豪本戦入りはならず。17年ウインブルドン以来のGS予選挑戦となった大前綾希子(島津製作所)は、第16シードのマヤル・シェリフ(エジプト)に0-6、1-6で完敗した。

 日本勢で2回戦にコマを進めたのは、前日のダニエル太郎(エイブル)、内藤祐希(亀田製菓)、村松千裕(グラムスリー)と、この日の日比の計4人。2回戦は12日に行なわれ、3回戦に勝つと本戦に進出できる。

構成●スマッシュ編集部

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