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海外テニス

「タフな試合後のマスクは健康によくない」男子テニスのハリソンがインタビュー拒否で罰金処分!

中村光佑

2021.01.13

ハリソンは処分発表後に「マスクを着用しないと罰金だとは聞いていなかった」と釈明したが…。(C)GettyImages

ハリソンは処分発表後に「マスクを着用しないと罰金だとは聞いていなかった」と釈明したが…。(C)GettyImages

 テニス系海外メディアの『UBITENNIS』によると、現在開催中のデルレイビーチ・オープン(アメリカ/デルレイビーチ/ATP250)に出場しているクリスティアン・ハリソン(アメリカ)が2回戦終了後のオンコートインタビューを拒否したため、ATP(男子プロテニス協会)が3000ドル(約30万円)の罰金を科したという。

 現在世界789位のハリソンは2回戦で第1シードのクリスティアン・ガリン(チリ)から勝利を収め、その後のオンコートインタビューに登場する予定だった。しかし、新型コロナウイルス感染拡大のプロトコルとしてマスク着用が義務付けられていることに不快感を示し、インタビューには応じることなく足早にコートを去った。

 ハリソンは現地11日の準決勝終了後に自身のインスタグラムで釈明文を掲載。「2回戦の試合後、マスク着用ということで、試合後のインタビューをしないことを決めた。タフな試合のあとで、日ざしが照りつける中、必要以上にマスクをするのは健康によくない」とした上で、「(マスク着用は)任意だと思っていた」とコメントした。

 続けて「マスクを着用しないと罰金だとは聞いていなかった。あの日(9日)にテレビ放送される試合では着用は義務だと言われ、最終的に(ATPから)罰金を受けた」と処分の経緯を説明。一方で「翌朝にトーナメントディレクターと話した時には、義務だとは知らされていなかったため抗議でき、(罰金は)免除されるだろうと言われた。現時点で何か変更点がないかぎりそう(免除されることに)なるだろうと信じている」とも語っている。
 
 最後に「自分が同意できなくても大会でプレーするにあたっては、必要なことには従う」としながらも、「でも、テレビのためだけにマスクをするような人たちには同意はできない」とプロトコルを遵守しなかった理由を述べた。

 計8度の手術を経た苦労人として知られるハリソンは、今大会で初めてツアーレベルでのベスト4入りを果たし、大躍進を遂げた。だが、今回の身勝手ともとれる発言にはテニスファンからも批判の声が上がっているようだ。

文●中村光佑

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