男子テニス元世界ランク３位のホアン・マルティン・デルポトロ（アルゼンチン）の父親であるダニエル・デルポトロさんが、11日に63歳で亡くなったことをATP公式サイトが報じた。獣医師だったダニエルさんは、昨年12月中旬に心臓の手術を受けており、術後の容体が不安定だったという。

　幼い頃から、アルゼンチン全土のトーナメントを巡っていたデルポトロに付き添い続けたダニエルさん。デルポトロがやがてプロテニス選手となり、ATPツアーでの第一歩を踏み出すその時まで、彼のサポートは続いた。

　愛する父の死を受けて、デルポトロは自身のインスタグラム（＠delpotrojuan）に父との思い出の写真と惜別のメッセージを投稿。「あなたがいなくなって、私たちは悲しみに打ちひしがれています。でもきっと安らかに眠っていることでしょう」とつらい胸のうちを明かした。
  　また、これまでの献身的なサポートに対して「あなたは真の、唯一のチャンピオンです。誠実に、かつ多くの犠牲を払って、テニス選手になるという私の夢を叶えてくれて、不可能を可能にしてくれてありがとう」と感謝を示しつつ、「あなたがいないと、これからどうしていけばいいのかわからない。でも教えてくれた“諦めないこと”を絶対に実践していきます。愛してるよ父さん！」と決意を綴った。

　恵まれた体格とテニスセンスを持ちながら、度重なるケガでツアー離脱と復帰を繰り返しているデルポトロ。2019年から20年にかけては右ヒザに３度の手術を経験し、現在もその治療に専念している。もう一度ツアーに復帰して活躍する姿を、ダニエルさんに見せることは叶わなかったが、今後も“諦めない”彼の挑戦は続いていくだろう。

構成●スマッシュ編集部

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