海外テニス

錦織圭がホテル内での隔離生活に「前を向いて毎日を過ごしたい」と心境を明かす

中村光佑

2021.01.19

オーストラリア便の同乗者が新型コロナ陽性のため錦織も隔離生活を余儀なくされたが、すでに気持ちは切り替えているようだ。(C)GettyImages

 錦織圭が1月18日に自身の公式アプリ「KEINISHIKORI」を更新。約5分にわたる動画を公開し、完全隔離生活を強いられた中での過ごし方や現在の心境を語った。

 冒頭で「皆さんこんにちは、僕は今メルボルンのホテルにいます」と挨拶した錦織は、「色々とありまして、今僕は2週間の隔離期間になっています。このホテルの部屋で2週間という今までに経験したことのない過ごし方をしています」とファンに向けて現状を報告した。

 続けて「ATPカップ(日本も出場する国別対抗戦)・全豪オープンの直前までということで、なかなか2週間じっとしていた後にテニスの試合をするということはリスクしかないのですが、まあしょうがないので前を向いて毎日を過ごしていきたいと思います」と意気込みを明かした。
 
 また、メルボルンに到着するまでの経緯についても赤裸々に話した錦織。「かなり調子も上がってきて、肩の調子も良くなってきているので、やっとセット練習やポイント練習ができるようになってきて、感覚もすごく良くなってきているように感じました」と調子は上向きだったようだ。

 部屋での過ごし方については、「あんまり時差ボケはないのでそれは良かったんですけど、ボールを打てないのと、走ったりするのもできないので、部屋の中でエクササイズしたり、自分のテニスの動画を見て、少しでもテニスをしている気にさせているつもりです。最大限できるトレーニングをして部屋で過ごしています」とし、「体調は問題なく、あと10日くらい、頑張って過ごしていきたいと思います」と動画を締めくくっている。

 2月1日から開催されるATPカップを復帰の舞台に定めていただけに、なんとも不運なタイミングでの完全隔離措置となってしまったが、厳しい状況をポジティブに捉える錦織の姿にテニスファンからは安堵の声が上がっている。部屋でできる限りの調整をして、コート上で思いの丈をぶつけてほしい。

文●中村光佑

【写真】2020全豪OPで躍動したフェデラーらトップ選手の美しいフォーム集!