子どもがテニス用具を買う時、親はどんなことに注意したらいいのか? 後編の今回は、シューズとウェアについてお話しします。
キッズ用のテニスシューズは、イージーに作られているように見られがちですが、子どもの体力や能力に応じて、ちゃんと作られています。選ぶ上で特に重要なのは、「サイズ合わせをきちっとすること」「能力に応じて機能を検討してあげること」です。
子どもの足は、あっという間に大きくなります。でも足に窮屈さを感じるようでは絶対にいけません。足の成長を止めてしまうからです。
ならば……と、大きすぎるサイズを選ぶのもNG。親は「どうせすぐに大きくなるのだから……」などと、ガバガバの靴を履かせることがありますが、シューズが大きすぎると、中で足が前後左右に動いてしまい、つま先を痛めたり、安定しにくくて捻挫したりする危険もあります。
正しいサイズを選ぶには、まずシューズに足を入れた状態で、カカトをトントンしてしっかり後ろ側をフィットさせてから紐を結び(ベルトを留め)ます。そうして履いた時、つま先に1センチほどの余裕があるのがベストです。それだと普通の成長で1年間くらいは窮屈さを感じずに使えるでしょう。親御さんは、お子さんのシューズが適切な範囲内であるかどうか、こまめにチェックしてあげてください。
大きなテニスショップヘ行くと、テニスウェア売り場に「キッズ・ジュニアコーナー」があります。見ると、それなりのデザインでしっかり作ってあり、なかなかにカッコいいわけです。
テニススクールのキッズクラスでは、普通のTシャツと半ズボンでレッスンを受けている子たちを多く見かけますが、もうちょっと上達したら、憧れの選手ができたりして、自分も同じようなウェアを着たくなるものです。できることなら希望を叶えてあげてください。近くのショップになければ、ネットショップで探してあげるといいでしょう。
大人用ほどの高機能は必要ないにしても、動きやすさなどは、ちゃんと考えて作られています。何が違うと言って、「子どものやる気」が上昇するんです。お母さんだって、新しいバッグやスーツを身に着けた時は、気持ちがアップするでしょう? キッズだって全く同じなのです。
ウェアに限らず、子どもにテニスを始めさせる時、年上の子が使っていた道具を「おさがり」として使わせる例もたくさんあります。確かに、すぐにやめてしまうかもしれないから……とも思いますが、身体に負担をかけないためにも、適切なサイズのものを選ぶことは大切です。「もらったから使わせなきゃ」などと子どもに無理をさせず、楽しくテニスをさせてあげましょう。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2018年12月号より抜粋・再編集
キッズ用のテニスシューズは、イージーに作られているように見られがちですが、子どもの体力や能力に応じて、ちゃんと作られています。選ぶ上で特に重要なのは、「サイズ合わせをきちっとすること」「能力に応じて機能を検討してあげること」です。
子どもの足は、あっという間に大きくなります。でも足に窮屈さを感じるようでは絶対にいけません。足の成長を止めてしまうからです。
ならば……と、大きすぎるサイズを選ぶのもNG。親は「どうせすぐに大きくなるのだから……」などと、ガバガバの靴を履かせることがありますが、シューズが大きすぎると、中で足が前後左右に動いてしまい、つま先を痛めたり、安定しにくくて捻挫したりする危険もあります。
正しいサイズを選ぶには、まずシューズに足を入れた状態で、カカトをトントンしてしっかり後ろ側をフィットさせてから紐を結び(ベルトを留め)ます。そうして履いた時、つま先に1センチほどの余裕があるのがベストです。それだと普通の成長で1年間くらいは窮屈さを感じずに使えるでしょう。親御さんは、お子さんのシューズが適切な範囲内であるかどうか、こまめにチェックしてあげてください。
大きなテニスショップヘ行くと、テニスウェア売り場に「キッズ・ジュニアコーナー」があります。見ると、それなりのデザインでしっかり作ってあり、なかなかにカッコいいわけです。
テニススクールのキッズクラスでは、普通のTシャツと半ズボンでレッスンを受けている子たちを多く見かけますが、もうちょっと上達したら、憧れの選手ができたりして、自分も同じようなウェアを着たくなるものです。できることなら希望を叶えてあげてください。近くのショップになければ、ネットショップで探してあげるといいでしょう。
大人用ほどの高機能は必要ないにしても、動きやすさなどは、ちゃんと考えて作られています。何が違うと言って、「子どものやる気」が上昇するんです。お母さんだって、新しいバッグやスーツを身に着けた時は、気持ちがアップするでしょう? キッズだって全く同じなのです。
ウェアに限らず、子どもにテニスを始めさせる時、年上の子が使っていた道具を「おさがり」として使わせる例もたくさんあります。確かに、すぐにやめてしまうかもしれないから……とも思いますが、身体に負担をかけないためにも、適切なサイズのものを選ぶことは大切です。「もらったから使わせなきゃ」などと子どもに無理をさせず、楽しくテニスをさせてあげましょう。
文●松尾高司(KAI project)
※『スマッシュ』2018年12月号より抜粋・再編集