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海外テニス

「多くのことを教わった」錦織圭の成長を促した“最高のライバル”とは

中村光佑

2021.01.25

錦織自身が明かす「最高のライバル」は2019年に現役を退いているスペインのダビド・フェレールだった。(C)Getty Images

錦織自身が明かす「最高のライバル」は2019年に現役を退いているスペインのダビド・フェレールだった。(C)Getty Images

 テニスストリーミングサイト、『TENNIS TV』が1月22日にYoutubeで「最高のライバルは誰か?」と題した動画を掲載。その中で錦織圭のインタビューも紹介されている。

 動画の後半で登場した錦織は「(ダビド・)フェレールかな」と回答した上で、「少し年上だけど、多くのことを教わった。プレースタイルの面で僕たちはよく似ている。あまり話したことはないけれど、コートでたくさんのことを教えてもらった。彼にはとても感謝している」と、自身にとって大きな存在であったことを明かしている。

 錦織はフェレールに対して10勝4敗と大きく勝ち越したものの、2008年の全米オープン3回戦をはじめとして幾多の名勝負を繰り広げてきただけに、最も印象的な選手として胸に刻まれているのだろう。

 ちなみにフェレールが2019年5月に現役引退を発表した際、錦織は「最近では一番ショックな出来事かも。小さいころから僕を育ててくれた」と語っていたほどだった。
 
 動画には錦織の他、世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)や同2位のラファエル・ナダル(スペイン)など、錚々たるトッププレーヤーが出演している。

 ナダルはロジャー・フェデラー(スイス)の名を挙げ、「僕がツアーに参戦し始めた時、彼はすでに世界最高の選手だった。僕のキャリアが始まってから、僕と彼(フェデラー)は一緒に同じ方向を歩んできた」とコメントしている。

 テニスでは個人の意地と意地がぶつかり合うからこそ、最高のライバルというものが生まれるのかもしれない。全選手に同じような質問をするとどのような答えが返ってくるのか、非常に興味深い。

文●中村光佑

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