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海外テニス

急激なトップ10入りに戸惑っていたベレッティーニ。イタリアのテニス仲間と共に上を目指す〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.01.29

昨年は故障もあり6大会にしか出場していないベレッティーニ。(C)Getty Images

昨年は故障もあり6大会にしか出場していないベレッティーニ。(C)Getty Images

 テニス選手、マテオ・ベレッティーニ(イタリア)が覚醒したのは2019年のこと。2大会で優勝し、全米オープンでは準決勝に駒を進めた。年始は54位だったランキングを8位まで上昇させ、最終戦のATPファイナルズの出場権まで手に入れたのだ。

 この急激な上昇を受け入れるには少々時間がかかったようだ。「2018年は135位だったから、その時とは明らかに違う。ドローを見ると、『こいつはシード選手だから、倒してやるぞ』と思われているように感じる。でも、この変化に慣れないといけないんだ」とATP公式サイトのインタビューに答えている。

 それにしても最近はイタリア人選手の活躍が目を引く。10位のベレッティーニに、手術から復活した33歳で17位のファビオ・フォニーニ、34位にはロレンツォ・ソネゴ、36位に19歳のヤニック・シナーと、40位までに4名の選手がいる。

 この状況について、「本当に誇りに思う。みんないいヤツだし、他にもたくさんいるんだ。イタリアの選手たちにとってとても良い環境だよ。一緒に練習すると楽しいし、みんな目標達成のために、お互い協力し合っている。本当に素晴らしいことだよ」と言うほど、仲が良いようだ。
 
 トップ10入りした状況に戸惑いを見せていた24歳のベレッティーニも、現在の目指すところは明らかだ。なぜなら、今年から最終戦がイタリアのトリノで行なわれるから。「出場できたら最高だ」と、狙っている。

 19年にロンドンで最終戦に出場した時には、家族や友人が来てくれて最高の形でシーズンを終えることができた。だからこそ、「トリノでもそれができればいいね。だけど、最終戦のことを考えるよりも、各大会のことを考えていかないといけない」と、目標に置きつつも、地に足を付けて戦っていこうとしている。

 トップ選手としてのポジションにも徐々に慣れてきたベレッティーニにとって、2021年は地位を固める段階に入る。彼は2月2日から開催される「ATPカップ」に、フォニーニと共に出場予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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