海外テニス

「テニス以外のことをすることでバランスが取れている」大坂なおみが明かす成長の理由〈SMASH〉

中村光佑

2021.02.07

テニスのトッププレーヤーであるとともにファッションやアイデンティティにおいても積極的な発信をする大坂なおみ。(C)Getty Images

 女子テニス世界3位の大坂なおみが考える今後の目標やテニスとの関わりについて、テニス系海外メディア「Tennis Major」が報じている。

 2020年の全米オープン制覇を含め、通算ですでに3つのグランドスラムタイトルを獲得している大坂。世界ランキングでも常に上位をキープしており、アジア勢初の生涯グランドスラム(四大大会全制覇)達成にも期待がかかっている。

 大坂自身も「自分がまだ成し遂げたことのない何かを完成させたいという気持ちになるから、残りのローランギャロス(全仏)とウインブルドンを優勝したい」と力強く語っている。

 一方で大坂は「けれども今の私は、ここ(オーストラリア)にいることだけに集中している感じ。もちろん、全豪オープンに焦点を当てている」とした上で、「一日一日を大切にしようと思っている。一試合一試合に集中することがとても大切なんだと感じている」と普段からの心構えも明かした。
 
 また、最近では黒人差別への抗議活動にも積極的に参加し、発信者としての一面も見せている大坂。

「テニス以外のことをすることで、バランスが取れているような気がしている。テニスだけではなくて色んなことを考えられるようになった。もし試合に負けたとしても、他にやることがたくさんある。だから、今考えていることは間違いなくたくさんあると思う」とコメントしており、競技から離れる時間も重要だと捉えているようだ。

 2月6日には、「軽いケガをしている」ことを理由に全豪オープン前哨戦準決勝の欠場を決断した大坂。まずはしっかりとコンディションを整え、2度目の全豪オープン制覇へ躍動感溢れるプレーを見せてもらいたい。

文●中村光佑

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