海外テニス

「会心の勝利」「優勝への第一歩を踏み出した」大坂圧巻の勝利を海外メディアが続々と称賛

中村光佑

2021.02.08

素晴らしい試合内容で初戦を突破した大坂。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「全豪オープン」(オーストラリア/メルボルン)は女子シングルス1回戦が行なわれ、第3シードの大坂なおみが、世界39位のアナスタシア・パブリチェンコワ(ロシア)を6-1、6-2で下し、幸先のよいスタートを切った。

 第1セットの立ち上がりから、大坂は持ち味のパワーテニスを展開して4ゲームを連取。その後、パブリチェンコワに1つブレークを返されるも、難なく第1セットを先取した。

 第2セットでも、攻撃的なリターンで相手のサービスゲームを攻め立てる大坂。特に2ndサービスに対するリターンでは、83%という驚異的なポイント勝率を叩き出して2度のブレークに成功。わずか1時間8分で勝利を掴み取った。

 試合後のオンコートインタビューに応じた大坂は「試合前はとても緊張した。(パブリチェンコワは)手強い相手だった」と話しながらも、「気持ちはとてもハッピー。今日は観客もいてうれしかった」と満足気な様子だった。
 
 大坂の勝利が決まると海外メディアも続々と反応。スペインのテニスメディア『Punto de Break』は「大坂がオーストラリアで優勝への第一歩を踏み出した」と題し、「1時間程度で1回戦を勝利。パブリチェンコワは何とか食らいつこうとしたが、ほとんど何もできなかった」と大坂の圧巻のテニスを称賛した。

 また、欧米メディアの『EUROSORT』は「2021年の全豪オープンテニス開幕戦で大坂なおみがアナスタシア・パブリチェンコワを破る」と大々的に報じた上で、「会心の勝利。大坂のテニスのクオリティーが終始パブリチェンコワを上回っていた」と賛辞を送っている。

 大坂は2回戦で世界43位のキャロライン・ガルシア(フランス)と対戦することが決まっている。2年ぶり2度目の全豪制覇に向けて、次戦もパワフルなテニスを披露してくれることを期待したい。

文●中村光佑

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