テニスの四大大会『全豪オープン』（オーストラリア／メルボルン）は18日に女子シングルス準決勝が行なわれ、第３シードの大坂なおみが第10シードのセレナ・ウィリアムズ（アメリカ）を６－３、６－４で下し、２年ぶりの決勝進出を果たした。

　序盤こそリズムがつかめずにミスを重ねていた大坂だったが、徐々にペースを握り、伸びのあるストロークと強烈なサービスを軸にセレナを圧倒した。

　ついに２度目の全豪制覇へ王手をかけた大坂は、試合後のオンコートインタビューで、「最初はミスが多かったからそれが気になっていた。なので、少し恐怖感や緊張感があった」と振り返りながらも、「それでもそこから自分のペースを取り戻せたと思う。観客も入るようになって楽しむことができた」と喜びを語った。
  　また対戦相手のセレナについて問われると、「子どものころからずっと彼女のことを見てきたし、彼女と対戦することを夢見てきた。やはり彼女と試合ができることは本当に光栄であるということに尽きると思う」とした上で、「とにかく今日の試合は全力を尽くした。そんな中でもセレナから学ぶべきことはたくさんあった」と振り返った。

　最後に大坂は「対戦相手はグランドスラムで初の決勝になるということだから、きっと緊張はあると思うけど、最終的には引き締まったいい試合になってくれることを願っている。（勝利には）自分がどのくらいしっかりとショットを打てるのかがカギになってくる」と決勝への抱負を語った。

　グランドスラムで23度の優勝を誇るセレナを圧倒しただけに、大坂に大きな自信が芽生えているのは間違いないだろう。ここまでの対戦で幾多のピンチを乗り越えてきたことを糧に、決勝でも大坂らしいプレーを最後まで見せてほしい。

文●中村光佑

【PHOTO】2度目の全豪オープン制覇へ！　メルボルンで躍動する大坂なおみ