現在開催されているテニスの四大大会『全豪オープン』(2月8日~21日/オーストラリア・メルボルン)。大会12日目の男子シングルス準決勝では、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が対戦する。
ともに全豪オープン初の決勝が懸かる注目カードだが、ふたりにはちょっとした因縁がある。初対戦となった2018年マイアミ1回戦でメドベージェフがフルセットで勝利したのだが、チチパスは「くそロシア人」と握手を交わした際に暴言。これに対してメドベージェフも「レットも謝らないのか?自分がいい子だと思ってるのか?」などと詰め寄り、主審が台から降りて止めに入るという事態があった。
当時の状況についてはチチパスが説明している。事の発端は第3セット。ネットインのあったラリーに対し、メドベージェフが謝るように詰め寄ったのがきっかけだった。それに対してチチパスは「無視するようにした」といい、「彼が勝つためにわざと言っていると分かっていたからね」などと話していた。
その後、メドベージェフは19年上海までチチパスに対して5連勝をマーク。この試合後には、チチパスが相手のプレースタイルについて「侮辱するつもりはないけど、とにかく退屈なんだ」とコメントしており、その後メドベージェフも「彼と一緒にレストランに行くことは絶対ないね」と冷ややかな関係を明かしていた。ちなみに直近の対戦は19年最終戦でチチパスが勝利し、通算はメドベージェフから5勝1敗となっている。
しかし、それから1年以上が経ち、現在この関係は少なからず良い方向へ進んでいるようだ。準々決勝の勝利後、チチパスはメドベージェフについて「過去に彼が退屈なプレーをしていると言ったかもしれないけど、もはや退屈なプレーをしているとは思わないよ」と発言を撤回し、「彼はとても賢くプレーし、相手を打ち負かす。本当に注意が必要な選手で、チャンス掴んでプレスをかけないといけないんだ」とコメント。一方、メドベージェフも「ステファノスは素晴らしい選手でビッグサーブと巧みなボレーを持っている」と、大一番を前に互いを認め合う姿勢を見せた。
すでに決勝には、3連覇を狙う世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が駒を進めている。果たして今回は、どちらが決勝への切符を手にするのか。次世代No.1として期待を集めるふたりの“因縁対決”から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部
ともに全豪オープン初の決勝が懸かる注目カードだが、ふたりにはちょっとした因縁がある。初対戦となった2018年マイアミ1回戦でメドベージェフがフルセットで勝利したのだが、チチパスは「くそロシア人」と握手を交わした際に暴言。これに対してメドベージェフも「レットも謝らないのか?自分がいい子だと思ってるのか?」などと詰め寄り、主審が台から降りて止めに入るという事態があった。
当時の状況についてはチチパスが説明している。事の発端は第3セット。ネットインのあったラリーに対し、メドベージェフが謝るように詰め寄ったのがきっかけだった。それに対してチチパスは「無視するようにした」といい、「彼が勝つためにわざと言っていると分かっていたからね」などと話していた。
その後、メドベージェフは19年上海までチチパスに対して5連勝をマーク。この試合後には、チチパスが相手のプレースタイルについて「侮辱するつもりはないけど、とにかく退屈なんだ」とコメントしており、その後メドベージェフも「彼と一緒にレストランに行くことは絶対ないね」と冷ややかな関係を明かしていた。ちなみに直近の対戦は19年最終戦でチチパスが勝利し、通算はメドベージェフから5勝1敗となっている。
しかし、それから1年以上が経ち、現在この関係は少なからず良い方向へ進んでいるようだ。準々決勝の勝利後、チチパスはメドベージェフについて「過去に彼が退屈なプレーをしていると言ったかもしれないけど、もはや退屈なプレーをしているとは思わないよ」と発言を撤回し、「彼はとても賢くプレーし、相手を打ち負かす。本当に注意が必要な選手で、チャンス掴んでプレスをかけないといけないんだ」とコメント。一方、メドベージェフも「ステファノスは素晴らしい選手でビッグサーブと巧みなボレーを持っている」と、大一番を前に互いを認め合う姿勢を見せた。
すでに決勝には、3連覇を狙う世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が駒を進めている。果たして今回は、どちらが決勝への切符を手にするのか。次世代No.1として期待を集めるふたりの“因縁対決”から目が離せない。
構成●THE DIGEST編集部