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海外テニス

錦織圭がストレートで今季初勝利! 第7シードの20歳オジェ-アリアシムとの熱戦を制す〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.03.02

20歳の攻撃を受け止めた錦織圭。(C)GettyImages

20歳の攻撃を受け止めた錦織圭。(C)GettyImages

 現地3月1日、男子テニスツアー「ABN AMRO ワールドテニス」(3月1日~7日/オランダ:ロッテルダム/インドアハード/ATP500)の初日が行なわれ、錦織圭が1回戦に登場。第7シードのフェリックス・オジェ-アリアシム(カナダ)と対戦し、7-6(4)、6-1で錦織が制した。2020年9月の全仏オープン以来の勝利を挙げている。

 錦織にとっては、今年の全豪オープンで1回戦敗退を喫してから初めての試合。対するオジェ-アリアシムは、全豪オープンで4回戦に進出し、全豪の前哨戦では準優勝した、勢いのある20歳だ。2人の対戦は2019年の1度だけで、その時はストレートで錦織が勝利しているが、クレーコートだったこともあり、それほど参考にはならない。

 現在のランキングは錦織の45位に対して、オジェ-アリアシムは19位。そして後者は昨年の今大会で準優勝しており、相性の良さもある。錦織にとっては、全豪1回戦の対戦相手だったカレノブスタ同様、厳しい相手との対戦となった。

 無観客の中で行なわれた試合は、オジェ-アリアシムのサービスエースで幕を開け、簡単にゲームをキープ。かたや錦織は、相手の強力なフォアハンドに押される場面が目立ち、サービスキープに苦戦する。特にセカンドサービスでは再三、リターンからの攻撃を浴びた。それでもブレークは許さず、一進一退の状態が続く。
 
 パワー溢れる20歳に対し、錦織はバックサイドを狙ったり、ブロックリターンやドロップショットで揺さぶっていくが、こちらもブレークには至らず。お互い一歩も引かないまま、タイブレークへ突入。1ポイント目で錦織に見事なリターンが出てリードを奪うと、目の覚めるようなバックのダウンザラインも披露して、1時間7分に及ぶ第1セットを7-6(4)で奪取した。

 第1セットのウイナーの本数は、オジェ-アリアシムの16本に対して、錦織は4本。攻撃を続けたオジェ-アリアシムの猛攻をしっかりと受けて、ミスを引き出していることがわかる。

 第2セット・1ゲーム終了時点で、オジェ-アリアシムがトレーナーを呼び、右股関節をケアしてもらう。動きが多少ぎこちなくなりミスが目立ち始めると、錦織が初ブレークに成功し2-0とリード。相手の故障の影響もあっただろうが、錦織らしさを随所に見せつけて第2セットを6-1で制し、ストレートで久々の勝利を手に入れた。このまま試合数を重ねながら、どんどん調子を上げていってほしいものだ。

 快勝を収めた錦織は2回戦で、アレックス・デミノー(オーストラリア)対ジョン・ミルマン(オーストラリア)の勝者と対戦。錦織はマクラクラン勉とのダブルスにもエントリーしており、現地2日11時(日本時間19時)から、第3シードのペアと相まみえる。

構成●スマッシュ編集部

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