国内テニス

17歳の望月慎太郎がダブルスでデ杯最年少出場へ!新エース綿貫陽介と内田海智がシングルスを担う〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.03.04

抽選会を終えたデ杯日本代表。左から島袋、内田、綿貫、清水、望月の各選手、岩渕監督。写真:日本テニス協会

 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップby Rakuten」のワールドグループ1部・日本対パキスタン戦が、3月5日~6日にパキスタンのイスラマバード(グラスコート)で行なわれる。4日、試合に先立ってドロー抽選が行なわれ、対戦カードが以下のように決定した。

[第1日] ※数字は3/1付ATPランキング、NRはランクなし
第1試合 綿貫陽介(単271位)VS アキール・カーン(単NR)
第2試合 内田海智(単318位)VS アイサム・クレシ(単NR)

[第2日]
第3試合 望月慎太郎/綿貫陽介(複417位/625位)VS A・カーン/A・クレシ(複NR/49位)
第4試合 綿貫陽介 VS アイサム・クレシ
第5試合 内田海智 VS アキール・カーン

 日本の岩渕聡監督は他に清水悠太、島袋将も加えた5人の登録メンバーから、ランキングどおり綿貫と内田をシングルスに選出。ダブルスには綿貫と17歳のホープ、望月をペアリングした。

 今回は錦織圭、西岡良仁ら上位8人がメンバーを外れたが、岩渕監督はオンライン会見で「五輪のチャンスがある選手はポイントも競い合っているし、そちらに集中してほしい。若い選手たちにはいいチャンスになる」と人選について説明。また、アウェーの芝コートという条件については、「日本でグラスコートを借りて合宿し、こちらへ来て5日間、練習できている。慣れてきており、ポジティブに考えている」と語った。
 
 シングルスNo.1に抜擢された綿貫は、「前回のエクアドル戦はメンバーとして見ていて、悔しい思いをした一員。まだエースの荷は重いが、全力を尽くして役割を果たせればいい」と意気込む。また、デ杯初選出の内田は「上位選手は出ないが、日本代表は夢見ていたので、先輩たちが築き上げてきたことを次につなげたい」と初陣に臨む心境を語った。

 ダブルスに抜擢された望月(17歳9か月)は、このまま出場すれば2008年インド戦の錦織(18歳3か月)を抜き、単複を通じての最年少出場となる。しかし記録には無頓着で「年齢は考えていない。試合は試合、勝ちを目指してやるだけ」と集中力を高めている。19年にウインブルドンジュニアを制しており「芝は得意なコート」という望月には、最年少勝利の期待もかかる。

 この戦いに勝つと、国別ランクによる例外もあるが、2022年のファイナルズ予選出場への道が開ける。試合は5日が現地11時、6日が同10時30分に開始予定(日本との時差は4時間)。

構成●スマッシュ編集部

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