男子テニスツアー「ABN AMROワールドテニス」(3月1日~7日/オランダ:ロッテルダム/インドアハード/ATP500)の2回戦を突破し、ベスト8入りを決めた錦織圭が試合後の記者会見でサービスのフォーム改善について語った。
2019年10月に行なった右ヒジ手術の直後にマックス・ミルニー氏をコーチとしてチームに迎え入れ、サービスの強化に取り組んできた錦織。だが、右ヒジに負担をかけないようなフォームに変更したことが影響し、昨年9月の全仏オープンでは右肩を負傷。その後も試行錯誤を繰り返しながら、苦手としていたサービスの進化を求めてきた。
そんな中で迎えたロッテルダム大会では、1回戦からファーストサービスで角度をつけて効率的にポイントを奪うだけでなく、球速が190km台をマークする場面も随所に見られ、徐々に日頃の練習が実を結び始めていることがうかがえる。
錦織は自身のサービスについて「ヒジの手術後にも(フォームを)変更したし、去年の12月にも変化を加えた」と説明。さらに「マックス(ミルニー氏)やマイケル(チャン氏)、日本人のコーチともサービス強化を一緒に進めてきた。自分のサービスを見直した時に、もっとパワーを出すこと、そして肩の負担を減らす必要があった。去年も肩を少し痛めていた」とフォーム改善に至った経緯を語った。
また、錦織は「サービスの調子は100パーセントの状態ではないし、まだ途中だと思う。それでも(ロッテルダム大会では)ここまでいいサービスを打てているから、今は満足している」としつつも、
「ケガをしていたことがあるから、今後も時間が許せば何か変える必要があるかもしれない。変化を加えることについては本当に何でも受け入れたい。もちろん簡単ではないし、時間を要するだろう。まだまだ未熟だと思う。でも、自分の身体のためなら何でもするつもりでいる」と今後に向けての意気込みを明かした。
世界屈指のストローク力を誇り、世界ランキングでも4位にまで上り詰めた経験を持つ錦織。ここに新たな武器としてサービスが加われば、初のビッグタイトル獲得を大きくたぐり寄せることにもつながるだろう。ベテランの域に差し掛かりながらも変化を恐れない錦織に、多くのテニスファンから期待の声が高まっている。
なお、錦織(現在45位)は日本時間6日・午前3時30分以降にボルナ・チョリッチ(クロアチア/26位)とロッテルダム大会の準々決勝を戦う。
文●中村光佑
【写真】2021全豪オープンを戦った錦織圭ら日本人選手の勇姿
2019年10月に行なった右ヒジ手術の直後にマックス・ミルニー氏をコーチとしてチームに迎え入れ、サービスの強化に取り組んできた錦織。だが、右ヒジに負担をかけないようなフォームに変更したことが影響し、昨年9月の全仏オープンでは右肩を負傷。その後も試行錯誤を繰り返しながら、苦手としていたサービスの進化を求めてきた。
そんな中で迎えたロッテルダム大会では、1回戦からファーストサービスで角度をつけて効率的にポイントを奪うだけでなく、球速が190km台をマークする場面も随所に見られ、徐々に日頃の練習が実を結び始めていることがうかがえる。
錦織は自身のサービスについて「ヒジの手術後にも(フォームを)変更したし、去年の12月にも変化を加えた」と説明。さらに「マックス(ミルニー氏)やマイケル(チャン氏)、日本人のコーチともサービス強化を一緒に進めてきた。自分のサービスを見直した時に、もっとパワーを出すこと、そして肩の負担を減らす必要があった。去年も肩を少し痛めていた」とフォーム改善に至った経緯を語った。
また、錦織は「サービスの調子は100パーセントの状態ではないし、まだ途中だと思う。それでも(ロッテルダム大会では)ここまでいいサービスを打てているから、今は満足している」としつつも、
「ケガをしていたことがあるから、今後も時間が許せば何か変える必要があるかもしれない。変化を加えることについては本当に何でも受け入れたい。もちろん簡単ではないし、時間を要するだろう。まだまだ未熟だと思う。でも、自分の身体のためなら何でもするつもりでいる」と今後に向けての意気込みを明かした。
世界屈指のストローク力を誇り、世界ランキングでも4位にまで上り詰めた経験を持つ錦織。ここに新たな武器としてサービスが加われば、初のビッグタイトル獲得を大きくたぐり寄せることにもつながるだろう。ベテランの域に差し掛かりながらも変化を恐れない錦織に、多くのテニスファンから期待の声が高まっている。
なお、錦織(現在45位)は日本時間6日・午前3時30分以降にボルナ・チョリッチ(クロアチア/26位)とロッテルダム大会の準々決勝を戦う。
文●中村光佑
【写真】2021全豪オープンを戦った錦織圭ら日本人選手の勇姿