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日本が勝利に王手!デ杯初日は若きエース綿貫陽介と初陣の内田海智が共にストレートで快勝!〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.03.05

第1試合を戦った綿貫陽介(左)とカーン(右)。綿貫がエースの大役を果たして快勝し、流れを内田海智に引き継いだ。写真:日本テニス協会

 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップby Rakuten」のワールドグループ1部・日本対パキスタン戦が、3月5日、パキスタンのイスラマバード(グラスコート)で開幕。初日はシングルス2試合を行ない、綿貫陽介と内田海智が連勝し、日本は早くも勝利に王手を掛けた。

 世界ランキング271位の綿貫は、41歳のベテラン、アキール・カーンと対戦。カーンはノーランキングながら、デ杯では1998年から単複計58勝53敗をマークしている強者だ。

 第1セット、綿貫は7本のサービスエースを奪うなど快調にキープを続け、リターンゲームでも2回握ったブレークポイントを確実にモノにし、6-3で先取。第2セットは相手にブレークポイントを3本握られたが、しぶとくセーブすると、2度のブレークに成功して6-2で突き放した。

 試合を通じて綿貫は1stサービスの確率が48%と低かったが、エースは計12本奪っており、強烈なサービスで効率よくポイントを稼いだ。試合時間は1時間15分。

 幸先良い勝利に綿貫は「若手が中心の中で1番手を任されて、正直プレッシャーがすごくあったが、まずはいい形で1勝を挙げられて安心している」とコメント。新エースの重責をしっかり果たした。
 
 第2試合はデ杯初選出の内田(318位)が登場し、元ダブルス世界8位の40歳、アイサム・クレシと対戦した。第1セットはクレシのダブルフォールトに乗じて2つのブレークに成功した内田が、自分のサービスも1つ落としたものの6-4で先取。

 第2セットは先にブレークを許し、一時は1-4と追う展開になったが、そこから互いにブレークし合うシーソーゲームに持ち込み、タイブレークへ。最後はギアを上げた内田が5ポイントを連取し、7-6(4)で1時間33分の熱戦を締めくくった。

 デ杯初陣で初勝利を挙げた内田は「試合前はかなり緊張したが、試合に入ると思ったより堂々とプレーできた。アップダウンの激しい試合だったが、僕の方がリターン力で大事な時にポイントが取れたのが、勝敗を分けたと思う」と自己分析した。

 初日の2勝に岩渕聡監督は「いいスタートを切れたが、まだ3ポイント取ったわけではないので、より気を引き締めて明日に臨みたい」と総括。6日はダブルス1試合とシングルス2試合が行なわれる。

【第1日結果】
○綿貫陽介[6-3 6-2]アキール・カーン●
○内田海智[6-4 7-6(4)]アイサム・クレシ●

【第2日予定 ※日本時間6日10:30スタート】
望月慎太郎/綿貫陽介 VS A・カーン/A・クレシ
綿貫陽介 VS アイサム・クレシ
内田海智 VS アキール・カーン

構成●スマッシュ編集部

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