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海外テニス

6大会連続決勝進出で4勝目。“どうにも止まらない”メドベージェフが上海オープンを制覇

スマッシュ編集部

2019.10.13

夏以降快進撃を続けるメドベージェフが、今季4個目となるタイトルを上海で手にした(C)GettyImages

夏以降快進撃を続けるメドベージェフが、今季4個目となるタイトルを上海で手にした(C)GettyImages

 中国・上海で開催されている上海マスターズ(10月3日~13日/ATPワールドツアーマスターズ1000)は、13日にシングルス決勝を実施。世界4位のダニール・メドベージェフ(ロシア)が、同6位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)をストレートで下し、初優勝を飾った。

 対ズベレフ戦通算戦績は4戦全敗。数字から見れば明らかにメドベージェフが不利な状況であったが、今季すでに9回ツアー決勝進出を果たし、うち3勝を記録するなど絶好調の23歳にとっては、あまり意味を持たない数字だった。

 メドベージェフのサービスで始まった第1ゲームは、時速200キロ超の高速サービスを軸にポイントを重ねラブゲームでキープ。すると第2ゲームでは丁寧なリターンから打ち合いに持ち込んでズベレフのミスを誘い、早くもサービスのブレークに成功する。

 自身のサービスゲームでは積極的に仕掛け、リターンゲームではリスクを冒さず丁寧に返球しつつチャンスをうかがう。第5ゲームではズベレフにブレークバックを許すも、戦い方にブレは見られず。鋭いサービスで相手の体勢を崩し、打ち合いではフラット系の低くて伸びのあるストロークを左右に散らして相手を苦しめた。

 表情一つ変えず淡々とミッションを遂行するメドベージェフに対して、競り合いながらもペースを握れずフラストレーションを蓄積させるズベレフ。第10ゲームではセットポイントの懸かった重要な場面で、ズベレフが2度にわたりダブルフォールト。相手の自滅により第1セットを手にする。
 迎えた第2セットの第1ゲーム。デュースの末にサービスをキープすると、続く第2ゲームはズべレフの40-0から追い上げてブレークに成功。メドベージェフはつかみ取った流れを離すことなく、そこからさらに3ゲームを連取してスコアを5-0とした。第6ゲームではズベレフにサービスゲームキープを許すが、サービング・フォーザ・マッチで迎えた第7ゲーム、最後は鮮やかにノータッチエースを叩き込み戦いに終止符を打った。

 7月のワシントンを皮切りに、モントリオール、シンシナティ、全米オープン、サンクトペテルブル、そして上海と6大会連続で決勝進出を果たして3勝をゲット。シーズンを通してみれば、実に9大会でファイナリストとなり4勝をマークした。しかも2勝は、今回の上海を含めグランドスラムに次ぐグレードのマスターズである。試合後、好調の要因を聞かれたメドベージェフは「自分のペースで戦っているだけです」とサラリ。果たしてその快進撃は、いつまで続くのか…。

構成●スマッシュ編集部
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