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国内テニス

楽天オープン初優勝のジョコビッチが日本のファンを称賛!「皆さんのおもてなしでアットホームな気分になれた」

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2019.10.06

ジョコビッチは失セットゼロの圧倒的な強さで初優勝を飾った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

ジョコビッチは失セットゼロの圧倒的な強さで初優勝を飾った。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

【楽天ジャパンオープンテニスチャンピオンシップ2019】
シングルス決勝/10月6日(土)

N・ジョコビッチ(1)  6-3 6-2 J・ミルマン[Q]

 ノバク・ジョコビッチが大会初参戦で、初優勝を果たした。それも失セットゼロで、王者の強さを印象付ける優勝となった。

 決勝の相手は予選上がりで80位のジョン・ミルマン。2018年全米オープンではフェデラーに勝利してベスト8入りしたこともある選手だが、自身初のATP500の決勝となる今回、相手がジョコビッチでは分は悪かった。

 ジョコビッチは今までと変わらず、サービスは好調で、ストロークも安定している。まったく無理をしている雰囲気はないままブレークして3-1とリードすると、そのまま6-3で第1セットを奪取。第2セットも先にリードして、相手に反撃のチャンスを与えることなく、1つめのマッチポイントで勝利を決めた。

 表彰式では、「こんにちは」「元気ですか?」「来てくれてありがとうございます」と日本語の語彙が増えたことを披露し、「また来年オリンピックで戻ってきたい」と日本のファンに約束した。
 
 準優勝となったミルマンは、表彰式でのスピーチでジョコビッチを称賛。試合後の会見でも、「選手として対戦するのは大変だけど」と言いながらも、「ラファ(ナダル)、ロジャー(フェデラー)、そしてノバク・ジョコビッチというスーパースターに恵まれた黄金時代に生きていることを喜ばないといけないと思います」と語った。

 有明のジョコビッチフィーバーも今日で終了。楽天オープンに初出場したジョコビッチをテニスファンは大歓迎し、その思いはしっかりとジョコビッチにも伝わっている。

 日本滞在中で印象に残ったことを聞かれた時、「テニスでは1週間を通してよいプレーができてトロフィーを手にしたこと。オフコートでは皆さんの本当のおもてなしでアットホームな気分になれたこと」を挙げた。

 ダブルスの決勝でプレーした選手たちからも、「素晴らしい観客の前でプレーできて良かった」「世界1(の観客)だと思う」など、日本の観客に対する称賛が多く聞かれた。大会中に選手が気持ち良くプレーできるかどうかは、観客の存在も大きく関係してくる。これからも、テニスファンのパワーでより良い会場の雰囲気を作っていけば、日本への評価は高まるはずだ。再びこの大会に戻ってきてくれる選手が増えることを期待しよう。

【楽天OP PHOTO】シングルス決勝|ミルマンを寄せつけなかったジョコビッチが楽天OP初優勝!


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■10月6日(日)の試合結果■

シングルス決勝
N・ジョコビッチ(1)  6-3 6-2 J・ミルマン[Q]
ダブルス決勝

N・マウ/E・ロジェバセラン(2) 7-6(7) 6-4  N・メクティッチ/F・スクゴール  
車いすテニスシングルス決勝
国枝慎吾(1)  6-0 6-2  S・オールセン(2)
※[Q]=予選上がり、カッコはシード

■大会情報■

楽天ジャパンオープン
9月30日~10月6日(本戦)
10月4日~6日(車いすテニス)

会場・有明コロシアム及び有明テニスの森公園


取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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