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海外テニス

「全力で立ち向かった」17歳の望月が錦織の持つデ杯最年少勝利記録を更新!

スマッシュ編集部

2021.03.06

島袋とのダブルスでパキスタンを下した望月。(C)Getty Images

島袋とのダブルスでパキスタンを下した望月。(C)Getty Images

 パキスタンのイスラマバード(グラスコート)で開催された、男子テニスの国別対抗戦「デビスカップby Rakuten」のワールドグループ1部・日本対パキスタン戦は、3月6日に2日目の試合が行なわれ、ダブルスで望月慎太郎/島袋将ペアがアキール・カーン/アイサム・クレシペアに4-6、6-4、6-2で勝利。日本は初日のシングルスから3連勝でパキスタンを下した。

 本来の予定では、綿貫陽介と望月のペアで行なわれる試合だったが、初日の2勝を受けて岩渕聡監督は綿貫の温存を決断。代打として島袋を投入し、代表初選出同士というペアで臨んだ。

 第1セットこそ相手ペアの堅実なサービスゲームに苦戦したものの、第2セット以降は立場が逆転した。特に第2セットでは、望月/島袋ペアがファーストサービスの入り81%(22/27本)、さらにはポイント獲得率でも86%(19/22本)と非常に安定したサービスゲームを展開してセットを奪取。第3セットでも果敢な攻めを見せて2本のブレークに成功し、1時間47分で日本代表に勝利をもたらした。

 元ダブルス世界8位で、2010年全米オープンでは準優勝を経験しているクレシらを相手に、会心の勝利を挙げた島袋は、試合後の会見で「2人で頑張ろうと集中してやりました。うれしい気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。

 望月については「全力で立ち向かっていけました。楽しめたことが良かったです。」とコメント。また、この日で17歳9カ月4日の望月は、今回の勝利がデ杯日本代表の最年少勝利記録に。08年インド戦にて、シングルスで勝利を挙げた錦織(18歳3カ月15日)の記録を大きく塗り替える結果となった。

 好采配で日本代表を勝利に導いた岩渕監督も「最高の形で勝つことができて本当に良かった。若い選手が多い中でみんな頑張ってくれて、改めてデビスカップの良さを教えてもらいました」とフレッシュな顔ぶれとなった代表選手たちを称えた。
 
 望月の戦いぶりを問われると「もちろん緊張していたけれど、正直に言ってかなりいいプレーをしてくれた。相手が世界レベルのダブルスプレーヤーでも、ネットでの接近戦だったり、リターンだったり、ビックポイントで、ジュニアとは思えない勝負強さが見られた」と、日本が誇るネクストジェンを褒めちぎった。

 ダブルス後の第4試合(シングルス)には綿貫が出場予定だったが、消化試合となったためこちらも代表初選出の清水悠太に交代。ダブルス世界1676位のムザムミル・ムルタザに6-1、6-1とわずか41分で快勝した。第5試合のシングルスについては行なわれなかった。

 ワールドグループ1部を勝ち上がった日本を含む12カ国のうち、9月の国別世界ランキング上位8カ国が来年のデ杯ファイナル予選へと進出するが、ITF(国際テニス連盟)のホームページによれば、すでに日本のファイナル予選出場が確定したという

【第1日結果】
○綿貫陽介[6-3 6-2]アキール・カーン●
○内田海智[6-4 7-6(4)]アイサム・クレシ●

【第2日結果】
○望月慎太郎/島袋将 [4-6 6-4 6-2] A・カーン/A・クレシ●
○清水悠太[6-1 6-1]ムザムミル・ムルタザ●
※第5試合は実施なし

構成●スマッシュ編集部

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