ラファエル・ナダルを筆頭に、トップ100位以内に7人もの選手がひしめくスペイン。選手層の厚さは言うまでもないが、その中で、5度の手術を乗り越え、現在63位(10月14日現在)に位置する選手がいる。
パブロ・アンドゥハル、33歳。ツアー9回の決勝進出のうち、4回の優勝を挙げているこのスペイン人は、2015年、バルセロナのATP500大会で、錦織圭と決勝を戦った選手だ(錦織が6-4、6-4で勝利し優勝)。
この時期、キャリア最高位である32位をマークしたものの、その後約2年、苦しい状況に陥った。
その理由は故障である。現在、休養し、治療に専念している錦織圭と同じ、ヒジの痛みだ。2016年3月以降、彼は5度の手術を経験し、ATPのランキングも失った。一時は引退すら考えたという。
しかし、2017年の秋からITF大会から彼は再び試合へ復帰する。「たくさんの手術を経験しており、それを乗り越えるということは、正直簡単ではなかった。もちろんテニスの感覚も以前とは違う。手術前のとおりにできないこともあった」
このシーズンの結果は2勝1敗。試運転を兼ねた復帰で、本格的には翌年からのカムバックとなった。 2018年、スペイン・アリカンテのチャレンジャーでマルコ・チェッキナート、アレックス・デミノーを下し優勝すると、次第に本来のテニスを取り戻す。翌週のモロッコ・マラケッシュのATP250にて3年ぶりのツアー優勝を果たした。
「ツアーを回りながら一番気を付けたのは、身体のこと。試合をする前、試合後のケアについては、コーチ、トレーナーとともに、細心の注意を払っている」
この1年で1824位まで落としたランキングを、82位まで一気に戻した。
2019年は、チャレンジャーで3勝、相性のいいモロッコのATP250では決勝進出、そして全米オープンでは、キャリア最高のグランドスラム4回戦進出を成し遂げた。
多くの苦難を乗り越えて達成した、キャリアハイの戦績について、アンドゥハルは「もちろん簡単ではなかったが、この結果を収められたことは、本当に大きな達成感であり、今後のエネルギーにもつながっていくと思う」と、さらなる希望を持つ。
「この経験を経て、一番大きく変わったと言えるのは、メンタル面。5度の出術を乗り越えたことで心が強くなった。全米で勝ち上がれたのも、自信というところで精神面に大きく影響した。そして、以前よりもっとテニスを楽しめるようになった」
パブロ・アンドゥハル、33歳。ツアー9回の決勝進出のうち、4回の優勝を挙げているこのスペイン人は、2015年、バルセロナのATP500大会で、錦織圭と決勝を戦った選手だ(錦織が6-4、6-4で勝利し優勝)。
この時期、キャリア最高位である32位をマークしたものの、その後約2年、苦しい状況に陥った。
その理由は故障である。現在、休養し、治療に専念している錦織圭と同じ、ヒジの痛みだ。2016年3月以降、彼は5度の手術を経験し、ATPのランキングも失った。一時は引退すら考えたという。
しかし、2017年の秋からITF大会から彼は再び試合へ復帰する。「たくさんの手術を経験しており、それを乗り越えるということは、正直簡単ではなかった。もちろんテニスの感覚も以前とは違う。手術前のとおりにできないこともあった」
このシーズンの結果は2勝1敗。試運転を兼ねた復帰で、本格的には翌年からのカムバックとなった。 2018年、スペイン・アリカンテのチャレンジャーでマルコ・チェッキナート、アレックス・デミノーを下し優勝すると、次第に本来のテニスを取り戻す。翌週のモロッコ・マラケッシュのATP250にて3年ぶりのツアー優勝を果たした。
「ツアーを回りながら一番気を付けたのは、身体のこと。試合をする前、試合後のケアについては、コーチ、トレーナーとともに、細心の注意を払っている」
この1年で1824位まで落としたランキングを、82位まで一気に戻した。
2019年は、チャレンジャーで3勝、相性のいいモロッコのATP250では決勝進出、そして全米オープンでは、キャリア最高のグランドスラム4回戦進出を成し遂げた。
多くの苦難を乗り越えて達成した、キャリアハイの戦績について、アンドゥハルは「もちろん簡単ではなかったが、この結果を収められたことは、本当に大きな達成感であり、今後のエネルギーにもつながっていくと思う」と、さらなる希望を持つ。
「この経験を経て、一番大きく変わったと言えるのは、メンタル面。5度の出術を乗り越えたことで心が強くなった。全米で勝ち上がれたのも、自信というところで精神面に大きく影響した。そして、以前よりもっとテニスを楽しめるようになった」