男子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月24日~4月4日/アメリカ/ハード/ATP1000)は、現地29日に男子シングルス3回戦を実施。日本の錦織圭(世界ランキング39位)が同5位で第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/22歳)に3-6、6-3、1-6のフルセットで惜しくも敗れた。
2人の対戦は2018年楽天オープンでの1度のみで、その時は錦織がストレートで勝利している。当時15位だったチチパスは現在5位にまでランキングを上げるほど順調に成長。錦織も「とにかく楽しんで戦いたい」と、自分の現状を知るためにも、トップ10選手との対戦を楽しみにしていた。
ラリー戦では鋭いショットを披露した錦織だが、第2ゲームでファーストサービスが入らず落としてしまう。しかし、第4ゲームではファーストサービスの確率が上がりキープし1-3とする。
「強い相手と対戦することは大事」と語っていたチチパスは、その言葉通りの集中力を見せる。ワイドサービスで主導権を握り、ストロークでは回り込みフォアが何度もライン際を捉えた。高い攻撃力と動きの良さを見せるチチパスを崩せず、錦織は3-6で第1セットを失った。
しかし錦織は徐々にトップ10選手と対戦する感覚が甦ってきたのだろう。第2セットに入ると、錦織が先手を取って攻撃を始めた。ネットでポイントを締める回数も増えていき、3-0とリードする。伸びのあるストロークとドロップショットの組み合わせも鮮やかに決まり、好調な錦織が6-3で第2セットを奪った。
お互い試合の主導権を握りたいファイナルセットは、気迫のこもったプレーが続く。錦織は攻める姿勢を保ちラリーを制していくが、デュースが続いた第2ゲームで、惜しいミスが続いてブレークを許す。疲労のためか少し精度が落ちてきた錦織は、勢いづく若手を止めることができず、ファイナルセットは1-6で敗れた。
試合には敗れたものの、今日の錦織のプレーはトップ選手と対等に戦えることを示した。本人も手ごたえを感じていることだろう。勝者のチチパス次は第24シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア/34位)と対戦する。ツアーは4月からクレーコートシーズンへと移り変わる。今度は錦織のプレーがクレーコートで見られることになる。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】錦織圭、2021年シーズンの戦いぶりを厳選写真で特集!
2人の対戦は2018年楽天オープンでの1度のみで、その時は錦織がストレートで勝利している。当時15位だったチチパスは現在5位にまでランキングを上げるほど順調に成長。錦織も「とにかく楽しんで戦いたい」と、自分の現状を知るためにも、トップ10選手との対戦を楽しみにしていた。
ラリー戦では鋭いショットを披露した錦織だが、第2ゲームでファーストサービスが入らず落としてしまう。しかし、第4ゲームではファーストサービスの確率が上がりキープし1-3とする。
「強い相手と対戦することは大事」と語っていたチチパスは、その言葉通りの集中力を見せる。ワイドサービスで主導権を握り、ストロークでは回り込みフォアが何度もライン際を捉えた。高い攻撃力と動きの良さを見せるチチパスを崩せず、錦織は3-6で第1セットを失った。
しかし錦織は徐々にトップ10選手と対戦する感覚が甦ってきたのだろう。第2セットに入ると、錦織が先手を取って攻撃を始めた。ネットでポイントを締める回数も増えていき、3-0とリードする。伸びのあるストロークとドロップショットの組み合わせも鮮やかに決まり、好調な錦織が6-3で第2セットを奪った。
お互い試合の主導権を握りたいファイナルセットは、気迫のこもったプレーが続く。錦織は攻める姿勢を保ちラリーを制していくが、デュースが続いた第2ゲームで、惜しいミスが続いてブレークを許す。疲労のためか少し精度が落ちてきた錦織は、勢いづく若手を止めることができず、ファイナルセットは1-6で敗れた。
試合には敗れたものの、今日の錦織のプレーはトップ選手と対等に戦えることを示した。本人も手ごたえを感じていることだろう。勝者のチチパス次は第24シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア/34位)と対戦する。ツアーは4月からクレーコートシーズンへと移り変わる。今度は錦織のプレーがクレーコートで見られることになる。
構成●スマッシュ編集部
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