現在開催中の女子テニスツアー「コルサニータス・カップ」(4月5日~11日/コロンビア・ボゴタ/WTA250/クレー)で、主審がポイントのカウントを間違えるという事態が発生し、波紋を広げている。
事の発端は現地6日に行なわれた女子シングルス1回戦、ジュリア・ガットモンティコーネ(イタリア)対アストラ・シャルマ(オーストラリア)戦の最終セット。お互いに第1、2ゲームをキープしたが、ガットモンティコーネのサービスゲームとなった第3ゲームではシャルマが0-30と優勢に進めていく。
次のポイントもシャルマが奪ったため、この時点で0-40とブレークのチャンスを握ったはずだった。テニス系海外メディアの「UBITENNIS」に公開された実際の映像を確認しても、この時のスコア表示は確かに0-40となっていた。
だが、主審のアルメンタ・カストロ氏は「0-40」ではなく、「30-15」とガットモンティコーネがポイントを先行しているかのようにコールしたのだ。その次のポイントをガットモンティコーネが奪うと、ここでもカストロ氏は修正することなく40-15として進行。そこからシャルマも1ポイントを獲得したものの、やはりブレークは認められず、最終的にはガットモンティコーネのサービスキープ成功で第3ゲームが終了してしまった。
まさかの事態にシャルマは戸惑いを隠せなかったようだが、映像では審判に抗議する様子は映し出されていない。一方のガットモンティコーネは主審のカウントミスを指摘せず、そのまま自身のベンチへと下がった。
主審のミスで流れを完全に失い、1-6で第3セットを落として1回戦で姿を消したシャルマ。試合終了後には自身のツイッターで「とんでもないことだ」と綴り、主審に対する怒りをあらわにした。
また、同大会のトーナメントディレクターを務めるクリスティーナ・ロメロ氏にカウントミスを報告したことも明かしたが、「あなたがもっとスコアに集中するべきだった」と反論され、相手にしてもらえなかったという。
同郷で世界238位のエレン・ペレスは今回の騒動を受け、「審判の馬鹿げたミスには弁解の余地はないし、スコアに集中しなかったことを選手のせいにするのにもうんざりする。恥を知るべきだ!」と強い口調で大会主催側を非難。ダブルス世界7位のバルボラ・クレイチコワ(チェコ)も「スコアのこともトーナメントディレクターの反応もあり得ない」とコメントしており、テニス界でも続々と批判の声が上がっている。
テニスでは1ポイントの行方が勝敗を大きく左右するだけに、今回の主審の失態は到底許されないもの。一時的にスコアを数え間違えたとしても、その後の対応に問題があるのは明らかだ。再発防止に向け、対応策を講じる必要があるだろう。
文●中村光佑
事の発端は現地6日に行なわれた女子シングルス1回戦、ジュリア・ガットモンティコーネ(イタリア)対アストラ・シャルマ(オーストラリア)戦の最終セット。お互いに第1、2ゲームをキープしたが、ガットモンティコーネのサービスゲームとなった第3ゲームではシャルマが0-30と優勢に進めていく。
次のポイントもシャルマが奪ったため、この時点で0-40とブレークのチャンスを握ったはずだった。テニス系海外メディアの「UBITENNIS」に公開された実際の映像を確認しても、この時のスコア表示は確かに0-40となっていた。
だが、主審のアルメンタ・カストロ氏は「0-40」ではなく、「30-15」とガットモンティコーネがポイントを先行しているかのようにコールしたのだ。その次のポイントをガットモンティコーネが奪うと、ここでもカストロ氏は修正することなく40-15として進行。そこからシャルマも1ポイントを獲得したものの、やはりブレークは認められず、最終的にはガットモンティコーネのサービスキープ成功で第3ゲームが終了してしまった。
まさかの事態にシャルマは戸惑いを隠せなかったようだが、映像では審判に抗議する様子は映し出されていない。一方のガットモンティコーネは主審のカウントミスを指摘せず、そのまま自身のベンチへと下がった。
主審のミスで流れを完全に失い、1-6で第3セットを落として1回戦で姿を消したシャルマ。試合終了後には自身のツイッターで「とんでもないことだ」と綴り、主審に対する怒りをあらわにした。
また、同大会のトーナメントディレクターを務めるクリスティーナ・ロメロ氏にカウントミスを報告したことも明かしたが、「あなたがもっとスコアに集中するべきだった」と反論され、相手にしてもらえなかったという。
同郷で世界238位のエレン・ペレスは今回の騒動を受け、「審判の馬鹿げたミスには弁解の余地はないし、スコアに集中しなかったことを選手のせいにするのにもうんざりする。恥を知るべきだ!」と強い口調で大会主催側を非難。ダブルス世界7位のバルボラ・クレイチコワ(チェコ)も「スコアのこともトーナメントディレクターの反応もあり得ない」とコメントしており、テニス界でも続々と批判の声が上がっている。
テニスでは1ポイントの行方が勝敗を大きく左右するだけに、今回の主審の失態は到底許されないもの。一時的にスコアを数え間違えたとしても、その後の対応に問題があるのは明らかだ。再発防止に向け、対応策を講じる必要があるだろう。
文●中村光佑
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