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コロナ禍の影響で全仏オープンの開催が1週間延期。5月30日に本戦がスタート<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.04.08

昨年男子決勝を戦い優勝したナダル(右)と準優勝のジョコビッチ。前回大会は9月に開催時期を変更し、観客人数を制限して実施された。(C)Getty Images

 フランステニス連盟(FFT)は4月8日に公式サイトにて、5月23日に本戦が開始される予定だった全仏オープンの日程を1週間延ばすことを発表した。

 フランスでは現在、新型コロナウイルス感染者が増加しているため、4月3日からはロックダウンを実施しており、4週間は続く予定だ。この状況を鑑みて、フランスの公的機関、国際的なテニスの総括団体の合意の元、この決定が下された。

スケジュールは下記のようになる。
予選/5月24日(月)から28日(金)
本戦/5月30日(日)から6月13日(日)

 FFT会長のジル・モレトン氏は、「公的機関、国際的なテニス総括団体、パートナーや放送局との話し合い、女子テニス協会(WTA)や男子プロテニス協会(ATP)との取り組みにより、2021年のローランギャロスが1週間延期することが可能になったことをうれしく思っています」と、この変更が可能になったことに感謝の気持ちを述べた。
 
 続けて、「この延期により、健康面での状況が改善されるまでの時間が確保され、スタジアムに観客を迎えるチャンスが最大限に広がります」と、観客を入れての開催も視野に入れての延期のようだ。

 この決定に対して、WTAとATPは共同で声明を発表。「テニスはこの12か月間、パンデミックの課題に機敏に対処するためにツアースケジュールを変えてきました。これは今後も変わりません。今回の延期により影響を受ける全ての関係者と協議し、選手、大会、ファンのために、スケジュールを最適化するように努めていきます」

 全仏オープンの後は、芝のシーズンに突入する。どのような対策が取られるのかは、後日発表される。

構成●スマッシュ編集部

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