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海外テニス

「もうどうでもいい…」モンテカルロで初戦敗戦のペールがコロナ禍でのツアーを痛烈批判!「幸せな瞬間はマスクをつけていないとき」

スマッシュ編集部

2021.04.14

コロナ禍により、ツアーへの熱意を失ってしまったというペール。(C)Getty Images

コロナ禍により、ツアーへの熱意を失ってしまったというペール。(C)Getty Images

 モンテカルロ・マスターズ(モナコ・モンテカルロ/ATPマスターズ1000/クレー)の1回戦で、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)にフルセットで敗れた世界ランク35位のブノワ・ペール(フランス)が、現在のツアーの状況を「腐ってしまった」と批判して話題となっている。

 以前にも、コロナ禍の様々な制約の下で行なわれるツアーを「悲しく、退屈で、馬鹿げたもの」だと語り、熱意を失ってしまっていると明かしていたペールは、またも辛辣な意見を口にした。

 海外スポーツメディア『ユーロスポーツ』によると、このモンテカルロでの敗戦後にも「サーキットは腐ってしまった。勝っても負けてもどうでもいい。まだダブルスが残っているけど、それが終わったらさっさと帰るさ」とコメントしたという。

 さらに、「(賞金の)12,000ユーロをもらって静かなホテルに泊まり、そして家に帰る。唯一の幸せな瞬間は、家にいるとき、マスクをつけていないとき、新型コロナウイルスのことなどどうでもいいと思っているときなんだ」と語った。

 また、普段なら地中海を望む美しいコートで、熱狂的なテニスファンたちが声援を送るモンテカルロ・マスターズだが、今大会は無観客での開催。これについても「墓地のような雰囲気だよ。音ひとつしない。ダブルフォールトしようがウィナーをとろうが同じだ」と不満を漏らしている。
 
 この試合を含めて、今季これまでの戦績が10戦1勝9敗と凄惨なものとなっているペール。こちらも初戦敗退となった3月のアルゼンチン・オープンでは、相手のマッチポイントで投げやりなサービスを2本続けて『無気力試合』とバッシングを受けたかと思えば、その直後には、自身のツイッターに約850万ドル(約9億2500万円)の生涯獲得賞金を示す画像をつけて「まぁ、(賞金を)しゃぶるくらいの価値はあるかもな」と批判を煽るようなツイートを投稿。元々素行が問題視されてたが、最近は特に暴走気味だ。

 こういったペールの行動には、テニス界からも批判的な声が上がっており、ラファエル・ナダルの叔父で元コーチのトニ・ナダル氏は「彼は、発言や考えを自分の胸の内にとどめておくべき」とコメント。また、同郷の元グランドスラム女王、マリオン・バルトリは「若い世代が彼を見て、このような振る舞いをマネするようになったら問題だ」と懸念を示している。

構成●スマッシュ編集部
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