男子テニスツアー「モンテカルロ・オープン」(4月11日~18日/モナコ・モンテカルロ/ATP1000/クレー)は現地15日にシングルス準々決勝を実施。同大会11度の優勝を誇る第3シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク3位)が第6シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/8位)に2-6、6-4、2-6のフルセットの末に敗れるアップセットが起こった。
立ち上がりから調子の上がらないナダルは第1ゲームで早々にブレークを許す苦しい展開。第4ゲームでブレークバックに成功したものの、第5、第7ゲームでまたもブレークを喫し、そのまま第1セットを落とした。
第2セットを取り返したナダルだったが、最終セットではルブレフの強打に押される場面が目立ち、3度のブレークを奪われて勝負あり。ファーストサービスの確率に悩まされたナダルは合計で7本のダブルフォールトを犯すなど終始精彩を欠き、まさかの敗退となってしまった。
試合後のインタビューに応じたナダルは、「彼はいいプレーをしたし、僕よりも勝利にふさわしい。彼のようないい選手と対戦して、良いプレーができなければ負けるはずだ」と勝者のルブレフを称えた上で、「練習では全く問題がなかったから、なぜなのかはわからないが、何らかの理由でサービスに問題があった」と敗因を語った。
一方、ナダルからキャリア初白星を挙げたルブレフは「ラファはクレーコートでは史上最高の選手であり、伝説的な存在でもある。そんな選手に勝てたことを考えれば、おそらくベストの試合の1つであったと言わざるを得ない」と喜びを表現。
また、「彼は毎年のように(クレーコートの)大会で優勝しているけど、それは素晴らしいことだと思う。だからこそ、彼はスポーツ界のレジェンドの1人なんだ」とナダルへのリスペクトも忘れなかった。
今年2月の全豪オープン準々決勝以来、今大会が約2カ月ぶりの公式戦となったナダル。残念ながら不本意な結果に終わってしまったが、全仏オープン14度目の制覇へ向けて弾みをつけるためにも、次戦のバルセロナ(4月19日~25日)での挽回を期待したいところだ。
なお、勝ったルブレフは現地17日に行なわれる準決勝で、世界27位のキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。ナダルを撃破した勢いそのままに、自身初のマスターズ決勝へと駒を進められるか注目だ。
文●中村光佑
【PHOTO】ナダルはじめ全仏オープン2020で活躍した男子選手たち
立ち上がりから調子の上がらないナダルは第1ゲームで早々にブレークを許す苦しい展開。第4ゲームでブレークバックに成功したものの、第5、第7ゲームでまたもブレークを喫し、そのまま第1セットを落とした。
第2セットを取り返したナダルだったが、最終セットではルブレフの強打に押される場面が目立ち、3度のブレークを奪われて勝負あり。ファーストサービスの確率に悩まされたナダルは合計で7本のダブルフォールトを犯すなど終始精彩を欠き、まさかの敗退となってしまった。
試合後のインタビューに応じたナダルは、「彼はいいプレーをしたし、僕よりも勝利にふさわしい。彼のようないい選手と対戦して、良いプレーができなければ負けるはずだ」と勝者のルブレフを称えた上で、「練習では全く問題がなかったから、なぜなのかはわからないが、何らかの理由でサービスに問題があった」と敗因を語った。
一方、ナダルからキャリア初白星を挙げたルブレフは「ラファはクレーコートでは史上最高の選手であり、伝説的な存在でもある。そんな選手に勝てたことを考えれば、おそらくベストの試合の1つであったと言わざるを得ない」と喜びを表現。
また、「彼は毎年のように(クレーコートの)大会で優勝しているけど、それは素晴らしいことだと思う。だからこそ、彼はスポーツ界のレジェンドの1人なんだ」とナダルへのリスペクトも忘れなかった。
今年2月の全豪オープン準々決勝以来、今大会が約2カ月ぶりの公式戦となったナダル。残念ながら不本意な結果に終わってしまったが、全仏オープン14度目の制覇へ向けて弾みをつけるためにも、次戦のバルセロナ(4月19日~25日)での挽回を期待したいところだ。
なお、勝ったルブレフは現地17日に行なわれる準決勝で、世界27位のキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。ナダルを撃破した勢いそのままに、自身初のマスターズ決勝へと駒を進められるか注目だ。
文●中村光佑
【PHOTO】ナダルはじめ全仏オープン2020で活躍した男子選手たち